将来的に独立をお考えであるなら、司法書士も行政書士もお勧めは できません。どちらも❝書士❞ですので、書類の作成をメインにして いるため、依頼は単発です。今、大きな仕事が来ていたとしても次 はまったく来なくなるかもしれません。 行政書士は、会社設立・営業許可など、事業開始時に関係してくる ことが多いので、好景気の時は依頼が多いのですが、昨今のような 状況ではあまり多くは望めないでしょう。 風俗営業許可をメインにしている行政書士の場合、大型パチンコ店 の営業許可などは10~20年にいっぺんぐらいしか依頼がないよ うです。それでも法令は変わっていくので、勉強は続けていく必要 があります。 全般的に、行政書士の場合は、依頼が全然なくても勉強だけは続け ていかなくてはならないので、取り扱い業務が多い場合は書籍代だ けでも支払いが大変です。 それだけ一生懸命勉強しても依頼がくるかどうか分かりません。ま た、営業するにしても、必要がなければ依頼するはずもないので、 効果はあまり期待できません。 司法書士は難関資格なので一生かけても合格できるかどうか分かり ませんが、それはあなたの努力に期待するとして、こちらも景気に 左右されます。不動産登記は、土地建物の建設・売買に伴って必要 になってくるものなので、不況時には依頼が減少します。 ただ、司法書士の場合、司法関係の手続きなので、抵当権の実行・ 会社の倒産など、不況によるマイナーな局面でも、裁判所への手続 きなどの依頼もあり、行政書士よりは安定しています。 ただ、会計事務所に使われている司法書士がいることからも分かる ように、依頼は単発なので、今は忙しくても次はまったく仕事がな いというような状況もありえます。 士業の中で安定しているものといえば、弁護士と会計関係の公認会 計士・税理士でしょうか。 弁護士は、会社の法律顧問として毎月一定額の報酬が自動的に振り 込まれてきます。もっとも良い資格ですが、会社に勤めながら取得 するのは難しいでしょうね。 会計事務所も安定した職業です。昨今は国際化が進み、海外に仕事 を取られているようですが、それでも他の士業に比べればずっと安 定しています。ただ、飽和状態になってきているので、新規参入は 難しいようです。また、実務経験が必要とされるのでハードルが高 くなります。 なお、社会保険労務士は会計事務所の付け足しのような職業だとい うことも知っておいてください。会計事務所に使われている社労士 も多いですし、独立していても会計事務所から仕事を回してもらっ ている社労士も多いのです。 給与計算は所得税の計算も必要になってきますし、そもそも社労士 の仕事は従業員の移動時(採用・退職・死亡など)がメインで、そ れ以外はあまり必要とされません。 ただ、顧問方式なので毎月一定額の報酬は期待できますが、普通の 会社であれば、そうそう従業員の採用・退職などはないので、会計 事務所ほどはもらえません。 ということで、将来独立を!ということであれば、簿記と税法の勉 強をしておいて、会計事務所に再就職し、そこから仕事を回しても らうという形で独立するのが良いかと思います。 さらに、会社の経理課などに配転してもらい、会計実務を身に付け、 税理士の実務経験期間をクリアできればなお良いでしょう。 (社労士には実務経験は必要とされていないので‥‥。講習で可)
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