解決済み
情報処理系の会社に所属しています。 年齢的に客先常駐が難しくなってきて、一年ほどまえに品質管理部門に異動になりました。最近、ISO9001の品質マネジメントシステムにかかわる研修を担当することになりましたが、自分自身今一つ興味が持てず、したがって、受講者に受けてよかったという研修にする自信がもてません。どのような観点で説明するとよいのでしょうか。 初心者にも興味を持ってもらえるためにはどうすればよいか悩んでいます。 参考にするとよい書籍やコンテンツがありましたらご教示いただけるとありがたいです。 また、同様の経験のある方の経験談などあればぜひうかがいたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。
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確かに、ソフトウエア開発・SIといった点からみると、ISO9001はわかりにくいですよね。しかし、次の点から学ぶべきものではあるし、有効な時間となると思います。 ・公共系の開発案件では必須であること これまでのISOに関する流れ(ここでは記述しませんが、WTO結成からです)からきているのですが、公共系、特に中央官庁の案件を受けるときには、ISO9001は必須要求事項です。 貴職の所属組織が官庁と直接契約していないとしても、元請には委託先管理の責任がありますから、ISO9001による品質管理を要求してくることがおおい。 ・品質管理のパーツがあること 前述の委託先管理のほか、契約内容の確認、検査等の管理、改善など、ISO9001には、品質管理のパーツが一揃いそろっています。 もともと製造業からきていますが、システム開発でも参考になることは多い。 ・他の管理基準の補完になること PJ管理ではPMBOK、開発ではCMMI、運用ではITILなどあり、それぞれ品質管理に対する機能があります。しかしながら、どれも具体策が弱い。(CMMIは逆ですが) こういった管理手法を取り入れるときに、補完するものとして使えます。 私も公共系のRFP対応するときには、ISO9001の考え方を参考にしています。 ・リスク管理 ISO9001では、「共通テキスト」といった事情から、リスク管理を取り入れることになっています。(ここでは記述しませんが、ISO31000というものです) 開発PJはクラウドなどを加えてさらに複雑化してきており、「確実な品質管理」というより、「リスクを想定する」といった方向に向かっているように思います。品質をいかに「リスク」からみるのか、参考になると思います。 ・他の規格のベースであること 情報系だとISO27001が必須ですが、もともとのベースがISO9001です。これを学ぶことにより、特に組織のPDCAの運用などがよくわかると思います。 ちなみに、ITILベースで運用の規格ISO20000も、ISO9001がベースです。 アマゾンなどで、「ソフトウエア開発のためのISO9001」なんてのがあったりしますが、あまり参考にならないかな・・ それより、他のシステム関連のベストプラクティス(PMBOK、CMMI、ITIL、ISMS、BCP/DRなど)を勉強し、そのなかでISO9001のパーツをどのように組み合わせていけばよいのか、自分で考えてみると、さらに興味わくと思います。 あ、それと、教える立場から興味をもってもらうことでしたね。 なぜISO9001を使うことになったのか、GATTからWTOの流れなど、製造業で苦労してきたことを前段に説明するといいですよ。 ちょっと古くていいなら、「国際標準が日本を包囲する」日本経済新聞社なんて参考にして、池上彰「風に」解説なんていいかも。
ISO9001は品質保証の規格であり、品質管理とは別物です。よって、社員に規格の解説をしたとしても製品歩留まりは1ppmも上がりませんし、不適合件数は1件も減りません。つまり、そんなことを目的として教育訓練するのだとしたら時間のムダです。あなたはそれが感覚的にわかっているから興味が持てないのではないですか? わかっていても渡世の義理でやらざるを得ない立場にあるなら、イヤでも規格の本質を勉強するしかありません。まずはこちらのサイトにざっと目を通すといいです。 http://www.mars.dti.ne.jp/~saitota/iso.htm
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