外資系企業とは、外国の資本が入っている企業のことで、いくつかのタイプに分けられます。もっとも分かりやすいのは、外資100 %の企業です。日本IBM、マイクロソフト、インテル、デュポンなど、メーカー系(コンピュータ、化学、医薬品など)に多いタイプです。大型工場や研究所を持っている場合も多く、本格的な進出といえます。 次に、日本企業との合弁というタイプがあります。この場合、外資比率が51%以上、50%ずつ折半、49%以下という3つに分かれますが、51%以上だとかなり外資主導といえます。また、外資比率が33%から40%ぐらいでも経営戦略などは外資主導というケースが多いといえます。 一般に外資系企業が日本市場に進出する場合、日本の有力な取引先やパートナーと手を組んで日本法人を設立するのですが、最近はM&A(合併・買収)により日本企業を傘下に置くケースが目立ってきました。合弁企業には富士ゼロックス、住友スリーエム、萬有製薬、味の素ゼネラルフーヅ、ヴァージン・メガストアーズ、日本マクドナルド、日産自動車などがありますが、外資に買収された日産自動車やマツダは、経営は完全に外資に握られ、M&Aの代表例といえます。半面、富士ゼロックスや日本マクドナルドは、経営は日本主導で、日本市場に根づいた外資系企業です。 また、合弁企業の場合、最近は日本ヒューレット・パッカードやバイエル薬品のように外資100 %へ移行するケースも多くなってきました。理由の一つは、日本市場に慣れたためにパートナーを必要としなくなってきたのです。 さらに、外資系企業を見ると、外国銀行や外国証券のケースのように、日本に会社ではなく「支社」「支店」という形で進出している場合があります。東京支店は本社管轄なので、当然、典型的な外資系企業です。P&Gも日本支社はアジア・太平洋地域の拠点の一つという位置づけです。
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