解決済み
資格についてお伺いします。 私は以前より音楽療法士というお仕事に興味をもっているのですが、まだまだマイナーな仕事のようで、詳しい仕事内容と資格を取るための手順が今一つ分かりません。心理カウンセラーの資格をとった時に音楽療法の勉強もしたのですが、それとは別もののようです。 どなたか詳しくご存じでしたらお教え下さい。 お願い致します。
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日本音楽療法学会認定の音楽療法士です。 音楽療法には「受動的音楽療法」と、「能動的音楽療法」の2つがあります。 「受動的・・・」とは、ある音楽をある条件下で聞かせると、免疫細胞が活発になったり、リラックスしたりする…という、(クライアントにとって)受け身の音楽療法」ですが、こちらを行っているセラピストはほとんどいません。 どちらかというと、研究色の強い分野です。 「能動的…」とは、音・音楽・音楽活動(歌唱・鑑賞・演奏・ダンス・体を動かすetc.)を、セラピストが(つまり、訓練を積んだ専門家が)、「意図的」「計画的」に用い、クライアントにとっていろいろな(望ましい)影響を与える・変化させる療法です。 その「いろいろな影響」とはいろいろありますが、分野別に見ますと、 ・障害児分野(この場合、発達障害・知的障害・重複障害です) 発達の促進や、障害の軽減など、 ・高齢者領域 認知症の予防・進行を遅らせる、今ある機能の維持、嚥下(食べ物の飲み込み)能力の維持・回復、など、 ・リハビリ分野 身体の能力の維持回復、失語症の治療など(高齢者領域と被る部分も多いです)、 ・精神科領域 精神病・心身症の治療の手助け、 ・ホスピス (末期がん患者などに対して)苦痛の緩和、心を安らかにする、 ・その他、 余暇活動の充実、生活の質(QOL)の向上など、 を、目的として、その手段として音楽を主に用いています。 どのように音楽や音楽活動を用いているか…となると、これはもう、セラピストの数だけやり方がありますから、書ききれませんし、私も把握はしていません。 ただ、いろいろな流派がありますが、それぞれの流派内での共通項みたいなものはありますから、それを勉強して、訓練をして一人前となっていきます。 資格についてですが、 現在、各団体が勝手に(?)いろいろな「○○認定音楽療法士」というものを認定していますが、その中でも、もっとも権威と信頼のある団体は、「日本音楽療法学会」です。 学会認定の資格を取る方法は2つありまして、 1つは、学会の認定した音楽療法士養成コースのある大学か専門学校を卒業後、試験を受けて認定されます。 もう1つは、 学会の正会員になり、大学・短大・専門学校以上を卒業後(専攻は問わない)、 ①学会の主催した「必修講座」をすべて受け、レポートを出して合格する、 ②心理学等、学会の指定した科目を、放送大学等で受講する、 ③実技試験(ピアノ・楽典)もある、 ④学会等に出席、 ⑤学会か、それに準じた(学会の認定した)会で症例発表か研究発表をする、 ⑥5年以上の臨床経験(うち2年は音楽を用いたセッション)、 ・・・などを経て、学会の試験に合格すると音楽療法士と名乗れます。 詳しくは、「日本音楽療法学会」のHPで検索してみてください。 それでもわからなかったら、私の分かる範囲でならお答えしますので、どうぞ補足なり、再質問なり、ご遠慮なくしてください。
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