解決済み
私の勤める旅館にボイラー(正確には管理するのに資格のいらない重油の温水ヒーター)があるのですが、時々調子が悪くなって困るのですが、簡単なエア抜きなどは行えますがもう少し仕組みなどを勉強したいと思っています。 特にボイラー技士の資格が欲しいとかではなくて、ボイラーの仕組みとか取り扱い方などの基本的なことを勉強したいと思っています 例えば、ボイラー技士の勉強をすれば少しは実践に役立つ知識は身につくでしょうか? そのほかお勧めの書籍などがあれば教えて下さい
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総合ビル管理会社の社員です。1級ボイラー技士の有資格者です。 ボイラー技士の資格は、おもに一定規模以上のボイラー(小型ボイラーや小規模ボイラーではなく、労働安全衛生法の適用を受けるもの)を“運転”するための資格ですが、ボイラー全般についての体系的な知識を得るには役立つと思います。 ボイラー技士教本では、ボイラーの構造や分類、付属機器や付属設備の概要、燃料の組成や特徴、ボイラー取扱上の注意点などについて、幅広く記載されています。ボイラー技士試験合格のためには、詳細な記述すべてを読む必要はないのですが、きちんと読み込めば、ボイラーを扱う上で理論的な基礎を得ることができると思います。この教本は、日本ボイラ協会から入手できます。日本ボイラ協会では、その他実務にも役立つさまざまな図書を出版しています。 http://www.jbanet.or.jp/publication/book/archives.html ボイラー整備士という資格もあります。ボイラー技士がボイラーの安全な“運転”を目的とした制度であるのに対し、ボイラー整備士はその名のとおりボイラーの“整備”に従事する者が取得することを想定して設けられた資格です。しかし、対象となるのはおもに、足場を掛けて作業するような、労働安全衛生上の適用を受けるボイラーです。試験に合格したからといって直ちにボイラーの整備ができるようになるわけでもありません。もちろん、ボイラー整備士の教本はボイラーの整備や清掃という観点から記述されていますので、こちらもきちんと読み込めば参考になる点は多々見出せるとは思います。日本ボイラ整備据付協会で入手できます。 http://www6.ocn.ne.jp/~boseikyo/sub6.html 法の適用を受けないボイラーや石油燃焼機器の場合、整備や取扱についての知識を得る上でもっとも有効なのは、メーカーの取扱説明書をよく読み、メーカーのサービスマンの指示を受けることです。製品はメーカーや年式によって特徴が異なり、故障しやすい部分や整備・清掃のポイントが異なります。ボイラー整備業者でも、真空式の温水ヒーターを整備する際には、真空調整や溶媒調整には手を出さず、メーカーのサービスマンに外注に出す、というところもあります。(もちろん技術的にできない、というのではなく、整備後の保証の問題なども関係していたりするのですが。) もっとも、重油焚きのボイラーであれば、法的にはボイラーの規制を受けていなくても、構造や取扱・清掃の留意点などはボイラーとほぼ同じと思われます。重油は灯油より質が劣る燃料ですので、燃焼系の機器の手入れもより頻繁に行なう必要があります。その場合、世間一般では、“ボイラーの資格を持っている”というだけで、専門家のように重宝されることもあります。得た知識を対外的に証明するためにも、2級ボイラー技士の資格取得は有効かもしれません。(ボイラー整備士のほうは、受験資格に制限はありませんが、試験に合格しても、実務証明がなければ免許は交付されません。) 以上、ご参考にしていただければ幸いです。
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