公務員じゃないから、制作者が第一目標としてコストを抑えることを掲げることはないですよ、たぶん。 どこの世界でもコストダウンは必要ですが、それは上(プロデューサーとかの管理職以上)が考えることで、現場は予算だの経費だのについては意識せずに番組を作っているでしょう。上から「予算がないからロケは3日でやれ」と言われて「どうやって3日でやるんだよ!」って常に怒っているのが現場。 そして視聴率を取ることが目標のすべてでもないです。 報道機関にいる者は、「マスメディア」として(ちなみに内部では自分達のことを「マスコミ」とはいいませんね)「伝えること」が第一。で、「伝わること」がモチベーション。 伝えようとすることが伝わる・・・つまり「見てもらう」ことにつながると、結果として出される数値が「視聴率」。 結果を評価されるのはどこの世界でも同じことだけど、その結果を、品質ではなく視聴率で判断されてしまうから現場も「視聴率を取るために」ってなるんです。 民放は視聴率が直接収益に結びつくので、当然上からは「数字を上げろ」といわれます。「売上を上げろ」といわれる営業マンと同じですね。ただ制作者に数字を上げろと要求されるという事は、本来「品質を上げろ」と言われるべき工場の作業員が「売上を上げろ」と要求されるのと同じ事なので、工場(制作者)としては手っ取り早く「数字の取れる」手段を取ろうとなりがちです。行き過ぎたコストダウン→品質の低下→売り上げの減少・・・というのもいろんなところで聞く話ですけれども。 民放側からみれば、見てもらう事ではなく「放送すること」が第一の公共放送が羨ましく思えることもあります。 はるかに民放よりも制作の自由度は高い。隣の芝生は・・・なのかもしれませんが。
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