臨床工学技士の給料について

Question

臨床工学技士の給料について35歳で400万程度と聞きました。命に関わる仕事で、業務も楽なものではないのになぜそんなに安いのでしょうか。

昇給もあまりないそうですが、なぜですか？

Answer 1

賃金の安さについてですが、臨床工学技士が比較的容易な資格だからです。医師は最短でも6年かかりますが、臨床工学技師は最短では1年で取ることが可能です。看護師でも最短3年かかります。
待遇を決める大まかな部分は厚生労働省が決めます。直接の原因としてはその決定で臨床工学士の給与はその程度でよいとされているからです。
国家資格というのは資格を持っていない人には業務をさせず、有資格者にだけ独占的に業務を行わすことが出来ますが、それは有資格者に良い思いをさせるためでなく、国内の医療サービスを向上させるために行っています。
年収400万と言うのは少ないと思うかもしれませんが、3年かけないと取れない看護師ですら年収は500万円行きません。臨床工学技士が400万円と言うのは妥当だと思います。

命を預かっていると言う話ですが、航空機のメンテナンスをする人も人の命を預かっています。乗り物の運転士も皆命を預かっていますがパイロットを除けば給与は同じぐらいです。
自身の命のために大金をつぎ込んでよいと思うお金持ちも居るでしょうが、国としては全ての人にリーズナブルな値段で医療を提供する方針があり、医療の世界はほぼ競争がない世界になっています。

この競争のなさが、優秀な臨床工学技士などに対して高い給与を払わない半面、安定して400万円程度もらえる理由ともなっています。（世の中には年収300万円以下の仕事もいっぱいあります。）

臨床工学技師をとる者は専門学校卒または比較的容易に入れる大学の出身者です。そういった学校を出た者の一般的な就職先で年収400万円と言うのは決して悪いものではないです。待遇改善の働きかけもあるようですが、先にも言ったように社会全体を見ればこれが妥当な額で現状極端に虐げられている状態ではないと思います。