陸海空の自衛官（自衛隊員）とは どこまでの人の 事を言うのですか？

Question

陸海空の自衛官（自衛隊員）とは どこまでの人の 事を言うのですか？警察の場合、一部 事務等を除いて 警察庁長官や警視総監も、一応 身分としては国家公務員のエリート警察官ですよね？

防衛省の場合、 そのエリート職員は 大臣などの特別職などを除いて 防衛省幹部も 自衛官なのですか？
それとも、自衛官（自衛隊員）という名称と 防衛省のエリート官僚（？）は全く別物なんでしょうか？

大臣などの 政治家ポストを除いて、
防衛省のトップは 幕僚長なのですか？ それとも官僚トップの 事務次官なのですか？

Answer 1

例に挙げられている警察の場合、警察官と事務官・技官（事務吏員、技術吏員）がありますね。
その警察官の中で、警察庁で採用されるキャリア、準キャリアと都道府県警察で採用される「ふつうの警察官」に二種類がある、という構造です。

それに対して、防衛省・自衛隊の場合、少し仕組みがややこしいです。
まず、自衛官と事務官・技官の区別は、警察と同じようにあります。

その事務官の中でも、本省で採用されるキャリアと、それ以外のノンキャリアの区別があります。
同様に、自衛官でも、防衛大卒や一般大卒の幹部候補生として採用される場合と、その他のいろいろな種別で採用される場合に区別されます。

その上で、「防衛省」という場合、報道などでよく使われるのは、防衛省→事務官主体の内部部局、という使い方です。
そのときの「幹部」は事務系キャリアの人たちです。

他方、法律上の定義でいえば、基本的には防衛省＝自衛隊なので、そのときの幹部というと、内部部局の人に加えて、（防衛大卒や一般大卒でも東大卒などの人がなる）統合幕僚長や陸海空の幕僚長など自衛官も含まれます。

ご質問に即して言うと、
○ 自衛隊員＝自衛官＋事務官・技官等
○ 一般にエリート官僚というと事務官を指す場合が多いので、そのときは本省内部部局で採用される事務系キャリア（下の図でいうと書記官等）をいう
○ したがって、自衛官という官の名前と、「エリート防衛官僚」というのは、全く違う概念
○ 防衛省の事務方トップは、法律の規定によって、事務次官
→統合幕僚長は、自衛官の最高位で、実際には事務次官に並ぶ地位
ということかと思います。

Answer 2

防衛省職員とは、
防衛大臣以下防衛省の年間予算から俸給を支給されるすべての職員。

自衛隊員とは、
政治任用職及び各種審議会の委員等を除いた防衛省職員

自衛官とは、
上は統合幕僚長及び幕僚長たる将から、下は2等･陸･海･空士までの階級を持つ自衛隊員。

Answer 3

こんばんは。

これは部員等と自衛官の区別ですね。
組織では内部部局と幕僚監部の区別。

国家公務員の官庁訪問をした経験と、出向関係で防衛省の知り合いがいて、多少人事組織について知っているところを書きます。難しいところは単純化しています。

警察は採用が国家公務員と県警本部（地方公務員）の採用で昇級が変わっていきますが、防衛省も同様に国家公務員と自衛官の採用があり、
（１）自衛官の幹部候補採用は幕僚監部内を尉官、佐官、将官
（２）曹、士、防衛大の学生ほか
（３）国家公務員採用は内部部局を事務官（技官）、部員、書記官
と昇級をしていきます。ここの（１）に（２）を加えた幕僚監部の職員を自衛官といい、（３）を更に加えたものが自衛隊員です。

国家公務員キャリアの場合、課長、局長、官房長、次官の内部部局の昇級過程で、時々幕僚監部に異動することがあり、方面総監、幕僚副長といった役職につくことがあります。しかし、大まかに部員は佐官、書記官は将官クラスに相当するものの、幕僚監部は別途自衛隊法があり、部員が自衛官になって自衛隊を指揮することは稀です。

内部部局と幕僚監部を一体の組織として考えた場合、誰がトップかというと、前の方が回答していますが事務次官であり、官房長（局長）、幕僚長（統・陸海空）、方面総監、幕僚副長という順に並びます（防衛省設置法官制順）。

警察は警視正以上が国家公務員で、警察庁と県警本部は人事が一体化していますが、防衛省の内部部局と幕僚監部は一体化していません。

参考になれば嬉しいです。

Answer 4

全てが自衛官だが、エリートなら事務官のキャリアと制服組の高級幹部と呼ばれる一佐以上じゃないの。