理学療法士と作業療法士の違いについて詳しく教えてください。

Question

理学療法士と作業療法士の違いについて詳しく教えてください。

Answer 1

理学療法とは、身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復をはかる為、治療体操その他の運動を行わせ、電気刺激･マッサージ･温熱その他の物理的手段を加えることをいう。

作業療法とは、身体または精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力または社会的適応能力の回復をはかる為、手芸･工作その他の作業を行わせることをいう。

と言う感じで、理学療法士さんは整形外科や老人ホーム等、年齢性別問わず老若男女を相手にダイナミックにお仕事される一方、作業療法士さんは主に精神科や療養病棟で、お年寄り相手に手作業を主にお仕事されている印象です。

どちらかと言うと作業療法士さんの方が、より繊細な感性と相手に対する洞察力が必要かな？と。
理学療法士さんは体力勝負と言った印象ですね。見ていて大変そうですもん。
かと言って理学療法士の仕事が決して繊細では無いと言ってる訳ではありません。自分も入院期間中、女性の理学療法士さんにはずいぶんと助けてもらいました。

今の所、社会には適応出来ている自分としては、作業療法士さんにお世話になる事はなさそうです。

どちらが魅力的に映るかは人それぞれですよね。

もしどちらかを目指して迷っているなら、どんな人の役に立ちたいかじっくり考えてみると答えが出るかも。

Answer 2

作業療法士です。

先の方のご回答に補足と訂正を。

作業療法士は、確かに精神科も対応いたしますが、作業ばかりを行っているわけではありません。
急性期、回復期、維持期、老年期、小児、精神科と老若男女問わずに対応しております。

ただ、整形疾患に理学療法が強いのは事実です。
作業療法は、理学療法に比べて認知面に強いです。
認知症や脳卒中後の高次脳機能障害に関しては理学療法士は作業療法士に比べると弱い印象です。
実際、その面にアプローチするのは理学ではなく作業です。

身体面のリハビリとしては、理学療法では基本動作（寝る、起き上がる、座る、立つ、歩くなど）にアプローチすることが多いです。
まず、人が生活する中で基本となる動作ですね。

でも、立てたからと言ってトイレに一人で行けるわけではありません。
座れるようになったからと言って1人で食事ができるようになるわけではありません。

作業療法では、そういった日常生活動作にアプローチすることが多いです。
もちろん、基本動作にもアプローチはします。
下肢の筋力トレーニングもしますし、歩行訓練もします。
でも、それは歩けるようになることが目的ではなくて（それはPTにお願いして）、OTでは病棟のトイレに一人で歩いて行けるようにすることが目的だったりします。
主婦の方なら買い物や料理もリハビリの中でやったりします。

理学と作業、同じような内容のリハビリをしていたとしても、その目的が違うことが多々あります。

骨折の患者さんも診ます。
脳卒中の方も診ます。
発達障害のお子さんも、認知症の高齢者も、寝たきりの方も、精神科の方も、診ます。

理学療法と作業療法の分野は、身体障害、小児、老年期は同じです。
なので、同じ場所で働けば同じ患者様をたくさん診ます。
理学と作業（時には言語も）が協力してリハビリテーションを実施します。

そして、理学になくて作業にあるのが精神科です。
そこが大きな違いかもしれません。

理学は身体面にアプローチ。
作業は身体面＋認知面（心理面）＋生活面と応用的にアプローチします。

身体障害分野（骨折や脳卒中など）では、身体機能面へのアプローチは理学療法士にガンガンやってもらって、作業療法は、身体機能面の補助的なアプローチと、日常生活面へのアプローチをガンガンします。
高齢者などで認知症があれば、評価しプログラムを考えます。

どちらがよくてどちらが悪いというのはありませんが、なんとなく性格にも傾向がある気がします。

私が知る限り、私の周りの作業療法士は『理学療法士は私には無理だ』と言っていますし、理学療法士は『作業療法士にはなれない』と言っている人ばかりです。

作業療法士も理学療法士も似たような仕事内容と思われがちですが、現場にいる私たちにとっては大きな違いもたくさんあります。
それぞれの専門性を尊重し、協力しながら頑張っています。