衛生管理者の受験資格について

Question

衛生管理者の受験資格について衛生管理者の受験資格について1年以上の実務経験を有するものとありますが、実際に労働衛生に関する一定の実務経験が必要なのですか？それとも労働衛生に関する実務経験がない職種でも事業主や上司が証明すれば受験資格を得ることはできますか？

Answer 1

労働衛生というのは、掃除や整理整頓も含まれます。

例えば、事務職でしたら。

帰宅前の机の整理整頓。

事務所の電球の交換。

掃除。

事務機器、備品などの配置に不安全がないかをチェック。

棚の上に不安定な物があれば、キチンと置きなおす。

廊下に水がこぼれていて滑ると危ないからと拭き取る。

工場勤務でしたら、

やはり整理整頓。

ヘルメットなどの保護具のチェック。

鉄板の床にオイルがこぼれていたら、安全のために拭き取る。

手すりのネジが緩んでいたら閉めなおす。

ホコリが溜まっていたら、作業員の健康被害が増すので、速やかに取り除く。

これを実務経験として認めてもらえます。
会社にもその旨、しっかりと説明して証明してもらいましょう。

＊上記のことは、衛生管理者試験のプロが言っていることです。

ちなみに私も第一種衛生管理者です。

Answer 2

衛生管理者の受験資格はにいう、実務経験とは次の内容と定められています。
1．健康診断実施に必要な事項又は結果の処理の業務
2．作業環境の測定等作業環境の衛生上の調査の業務
3．作業条件、施設等の衛生上の改善の業務　研究の業務
4．労働衛生保護具、救急用具等の点検及び整備の業務
5．衛生教育の企画、実施等に関する業務
6．労働衛生統計の作成に関する業務
7．看護師又は准看護師の業務
8．労働衛生関係の作業主任者（高圧室内作業主任者、エックス線作業主任者、ガンマ線透過写真撮影作業主任者、特定化学物質等作業主任者、鉛作業主任者、四アルキル鉛等作業主任者、酸素欠乏危険作業主任者又は有機溶剤作業主任者）としての業務
9．労働衛生関係の試験研究機関における労働衛生関係の試験
10．自衛隊の衛生担当者、衛生隊員の業務
11．保健所職員のうち、試験研究に従事する者の業務
12．建築物環境衛生管理技術者の業務
上記のいずれかにも該当しなければ受験資格はありません。
営業職ではあるが上記の内容の業務を行っていれば職種は問わず受験資格は得られます。
例えば、営業職ではあるが、衛生（安全衛生)委員会のメンバーである場合などは、実務経験があるといえます。
また、経歴証明書の証明者は事業主又は、事業場の長（工場長・営業所長等で部長職以上のものに限られる）だそうです。

事業主が虚偽の証明を行なった場合、受験資格は剥奪され、試験に合格していたとしても免許を剥奪されます。
また、上記の労働衛生の実務がないと衛生管理者の試験は大変難しいもとのとなるでしょう。