偶然たどりつきました。 警視庁に勤務し、その後教員をされているということを拝見し回答をリクエストさせて頂きました。…

Question

偶然たどりつきました。

警視庁に勤務し、その後教員をされているということを拝見し回答をリクエストさせて頂きました。

私は去年の3月に某私大を卒業し、4月から警視庁に勤務しています。
半年間の学校を終え、10月に某警察署に卒業配置となり現在に至ります
。
来週から初任補修科(昔は初任総合科といったのでしょうか？)でまた警察学校へ戻ります。

しかし現在、教員免許を取って公立の教員を目指そうと考えています。

理由はいくつかあり、大学時代に塾の講師のアルバイトをしていて教育に携わりたいと思ったこと、両親が共に教員であること、警察業務への違和感(元々、人の為になる仕事だと思ってなったが人に恨まれる仕事ばかり。給料は多少良いが、激務で私生活の拘束が多い、休みが取れないetc)などです。

教員免許は何も持っていません。(大学に入学した時点では教員になる気はなかった為)

そこで4月から玉川大学か明星大学の通信教育部に通って教員免許状を取得しようと思っています。免許は小学校教諭です。
いくつか質問に答えて頂きたいのですが
①警察業務を遂行しながら通信で免許を取得することは可能か。(当然教育実習の前には辞めますが、できる限り長く警視庁で働くつもりではいます。)
②元警察官から教員になっている人は結構いるのか。
③面接で警察を辞めた理由を聞かれたと思いますが何と答えたのか。(民間の面接のことでも構いません)
④警察を辞める旨はどのタイミングで(どのくらい前に)、最初は誰に伝えたのか。
⑤通信教育部に通うことは上司に伝えなくても大丈夫なのか。
⑥その他アドバイスなどあればお願いしたいです。

本当に悩んでいます。力になって下さい。

Answer 1

初めまして。まだお若い方のようですね。大きな可能性を
持っておられることを羨ましく思います。

私の場合も、警視庁にいた頃までは教員免許を持って
いませんでした、語学系の大学院まで出たものの、
教員免許と重なる単位がほとんどなかったため、教員免許の
単位をほぼ1から取り直すことになりました。

私の場合：警視庁退職→企業の塾に就職→塾に来てくれた
障害を持つお子さんの数が増えて企業の塾では仕事が回らなくなる
→障害を持つお子さんの指導をできるようにするため、自分で
小さな塾を作る（：時間の融通が効くのもプラス）→自分の塾で
教えながら、佛大通信の2年間で中高の教免を取得
→教育実習直後の教員採用試験に合格
→自分の塾の生徒を志望校に入れる→教師へ
という道をたどりました。

回答に移ります：

①警察の業務を続けながらの通信による教免取得は、相当難しいと
思います。というのは、警察においては、時間の制約が多過ぎるから
です。警察学校初期の頃などは、食事も10分間だけでしたし、散髪の
「ふたばカット」に行く時間さえ決まっていましたから。貴方の段階なら
時間的な余裕も出来始めていることと思いますが、私が通信を利用
した佛大の場合、約1年半、平日はレポートを作成して、毎週末に試験を
受けての繰り返しでした。自分の塾で時間は効率的に使えたものの、
それでも忙し過ぎて大変でした。「通信の2年間で無駄にした日は1日も
ない」と断言できるほどの忙しさでした。

②自分が体験してわかったことなのですが、元警察官の教員と出会った
ことは、今のところほとんどありません。採用試験の時に、奈良県の警察官
採用試験に受かって辞退したという新卒女子と話しましたが、その方は
採用試験に受かっていませんでした。また、教員採用試験に受かってから
警視庁に在職証明書の発行を御願いした際、電話に出た若い警察官が
非常に冷たくなり、「警察官と教師は水と油の関係なのかな？」と漠然と
疑問に思いました。（思い込みかも知れません）

③警察を辞めたことは、塾の面接でも、教員採用試験の最終面接でも、
確かに突っ込まれました。塾などでは、「公務員を辞めてわざわざうちに！？」
という感じで、この経歴だけで受からせてくれた面がありました。ただ、
教員採用試験の方では何度も突っ込まれたのを鮮明に覚えています。
自分の経歴から自己紹介と志望動機を話したので、各人によって答えは
変わってきますが、私の場合、20代中盤から、1から教免を取り直せるかを
不安に思っていたものの、警視庁を「辞めた」ことで、もう後がないとの思いが
強まり、まさに命懸けで教免取得と採用試験対策に向かうきっかけになったと
力説しました。

④警察を辞める旨は、まず同僚に話しました。内心では辞めることを考えて
いたので、同僚に話した後は、「よし、今日だ」と、いきなり上司（巡査部長）
に伝えました。私だけ個室に連れて行かれ、上司から「君は特に筆記試験で
ずっと良い成績を残していた。辞めないで欲しい」と言って頂きました。その後は
カウンセリングの先生と話をして、記録を残すために手の指紋を取られて、
それから事務手続きに移りました。

⑤通信を始めると、スクーリングなどで「何か他のことをやっている」ということが、
高い確率で上司に伝わると思います。教員免許を取りたいとの気持ちは、
初めに上司に伝えていた方がスッキリすると思います。ただし、それによって
上司の心証を害する可能性は大いにあります。言わば、転職希望を明かして
いるような感じになりますから。

⑥教員採用試験において、「塾の講師のアルバイトをしていた」ことは、なるべく
言わない方が良いです。採用試験だけでなく、学校組織の中では、なぜか「塾」が
好まれていないからです。

また、警視庁を辞めた時点では、将来自分が教師になれるか全くわからず、
通信で独学を進めることになったため、自分の周囲から、多くの人達が
去って行きました。非常に心細い状況の中で、猛勉強しました。
クリスチャンだった当時の彼女も、私が警視庁を辞めた時点で音信不通に
なりました。一方、私が警視庁を辞めた後、企業の塾に障害を持ったお子さんが
たくさん来られた際、発達障害児のお孫さんを持つ東証一部上場の企業の
会長さんが、私の経緯や人柄を気に入って下さり、「障害を持つ子達をここで
教えなさい」と仰って、いきなりﾏﾝｼｮﾝの一室を借りて下さりました。去る人も
あれば、拾ってくれる人もいるという感じで、濃厚な体験をすることができました。

また、元警察官の教師というのは、教師間ではなぜかあまり好まれませんが、
子供達からは大きな関心を持ってもらえます。そこは、人生経験の深さとして、
教員になられてからの貴方の“武器”になると確信しています。

貴方が警察を続けられるにしても、教員になられるにしても、
貴方が素晴らしい社会人として御活躍されることをお祈りしています。

どうか、御参考までに。