僕は今、高校３年生なんですけどスポーツ記者になりたい者です。 僕は今年甲子園に出たチームで野球をやっていました…

Question

僕は今、高校３年生なんですけどスポーツ記者になりたい者です。

僕は今年甲子園に出たチームで野球をやっていました。 ベンチ外ですけど（笑）僕は野球観戦が趣味でとにかく野球が大好きです！
報知高校野球やドラフト関連の野球に関する本は
出たら確実に買います。
自分で言うのも何ですが野球の知識は恐ろしいレベルにあると思います。
友達にも、先生にも野球雑誌の仕事に向いていると言われて凄く興味があります。

でも自分が思っている程マスコミ業界は甘くないですよね？（笑）

スポーツ記者に関することでも、なんでも良いのでいろいろと
教えて下さいお願いします！！！

Answer 1

スポーツ記者と呼ばれるような方の場合、大きく①新聞記者、②テレビ局の記者、③スポーツ系雑誌の専属記者に分類できます。

ただし、①と②の場合、記者になってはスポーツ系に配属される確率は低いでしょう。ましてや野球担当となると、もっと低いです。

なぜなら記者といっても政治担当や経済担当など各班に細かく別れています。

スポーツ紙にしても競技別に担当が違いますし、スポーツ以外の芸能面や風俗面、パチンコや釣りなどを扱うレジャー面などの担当部署もあります。

仮に配属先がスポーツ紙の場合、野球担当になる可能性は相対的に高くなります。

また、一般紙でも地方の支局などに配属されている場合、甲子園の地方予選などはスポーツ担当に関係なく地元支局の記者が取材に当たることが多いです。こうして取材した記事はスポーツ面ではなく、大半が地域面で掲載されます。

野球が好きなのは大いに結構なことですし、そこからスポーツ記者になって野球を取材してみたい、というのも素晴らしい動機だと思います。

ただ、スポーツ記者を目指すなら幅広い分野に対応できるようになるべきでしょうね。野球は詳しくてもそれ以外は……だと新聞社にとって人材としては使いにくいはずです。いろんな競技に精通したゼネラリストであることが前提で、そのうえで「この分野なら負けない」と人に誇れるスペシャリストの部分も持ち合わせる、こういう人材が理想的です。

上記ではスポーツに限定して言いましたが、新聞社だとスポーツ以外の担当になる可能性が大です。つまり、スポーツ以外にも新聞記者として最低限必要な教養や知識は持ち合わせておくべきでしょう。

あと、「私は○○が好きです（相談者さんの場合は野球ですね）」というのは面接アピールではプラスに働かないことが多いです。まだ高校生ということなので、仮に新聞社の面接を受けるにしてもかなり先のことですが頭の片隅にでも入れておいてください。

それと③のスポーツ系雑誌記者は、①②に比べると圧倒的に数が少なく、なかなか目指して入れるものでもありません。それに有名野球雑誌を出している出版社でも野球以外の雑誌も多数発行しており、そちらの編集部に配属されるケースもあるでしょう。

まあ、野球専門の記者になれる確率が高い方法を挙げるとしたらアメリカの大学に留学。向こうの大学でスポーツジャーナリズムを学び、そのままアメリカのスポーツメディアに就職。日本の新聞社、テレビ局に比べると、希望通りの配属先になる可能性が高いので。

ちなみに私が相談者さんのように野球好きで、野球専門の記者になりたいと考えた場合、「ある程度経験を積んだ後、フリーの記者（ジャーナリスト）として独立。それから野球メインの記者として活動する」という道を選びます。

例えば、独立時期の目標を20代後半～30代前半くらいに設定。新聞記者でも雑誌の編集者でも構いません。それまではジャンルの好き、嫌いに関係なく与えられた仕事の中で精力的に取り組み、ひたすら経験とスキルを磨きます。

大学時代は野球部でもいいですし、あえて野球から離れるのもいいでしょう。もし私だったら、個人的に旅好きというのもあるのでマイナー国を中心に野球を行っている国に行ってみる、なんて面白そうかも。すでに散々取り上げられているネタ、本やネットで入手できる情報を追っても仕方ない、みたいな発想からです。

将来、記者を目指すなら人と違った視点、物事をナナメ後ろから見るような着眼点、アイデアなんかが必要です。少なくともフリーで活躍しているような人はこの辺のセンスに長けた方が多いです。

それと、実際スポーツライターと呼ばれる人の多くは、新人の頃からスポーツ記事ばかり取材していたかといえば、そうでもありません。むしろ最初のうちはスポーツ以外の記事を扱っていた人が多いです。

私も今でこそ社会問題や事件ルポなどの硬派な記事を書くことが多いですが、昔は雑誌のグラビア担当でしたから（笑）。

脈絡もなく、いろんな話をずらずらと書き連ねてしまいましたが、将来の参考になれば幸いです。
スポーツ記者になれるといいですね。がんばってください。