学部卒と院卒で違いはありますが、共通してみている点は、第一にコミュニケーション力があるかどうかです。次に見るのは、専攻分野に関する基礎知識をもっていそうか、否かということです。基礎知識云々は短い面接で、すべてわかるわけではないので、あくまで印象の範囲です。 学部卒と院卒が入社後に期待される職能は大きく異なります。学部卒と院卒を同時に採用する一般的なメーカーであれば、学部卒に求められる職能はフィールドエンジニアやカスタマーサポート、メンテナンスなどの業務です。(場合によってはQCも。)社外の人と接する機会が主業務になるので、コミュニケーション力が必須です。基礎知識は兎も角、専門知識に関しては全く期待してはいません。OJTで教育していきますから、素直であるか、が重視されます。 院卒ですが、入社後に期待されるのはフィールドエンジニアから設計者まで幅広い範囲に渡ります。大学院で行ってきた研究の内容は全くといっていいほど加味しません。なぜなら、大学院での研究を企業で行うことはまずありませんし、行っていても修士にチャンスは殆どないからです。一般に重視するのは修士課程の研究活動を通じて、どのように仕事を進める手順を身につけていそうか、です。学部卒は1年以上をかけてOJTをしていくのを覚悟で採用しますが、仕事のやり方・段取りが、修士修了で学部卒レベルであれば、採用する必要がありません。この点は、研究への取り組み姿勢を聞けば、ある程度推定できます。 但し、このレベルは専攻の分野によって異なります。例えば、機械系など、専門知識や仕事の仕方など全く身についていない、いわば木偶の棒であってもOKです。機械系は柔軟性が身上ですので、柔軟性を有していることが必要です。へたにマニアックなことを行うより、上長(教官)に言われたことをなんの疑問も抱かず、実施していた、というほうが好印象です。その一方、材料系や物理系は先に述べた仕事の仕方を身につけていなければ使い物になりませんし、上長に言われたことをなにも考えずにやっているようでしたら、NGです。 博士課程修了であれば、修士以上の専門知識(当該技術分野を網羅する知識)、部下に対する指導力が問われます。専攻分野が違っていても大枠で同じであれば、採用される可能性は高まります。(例えば、研究していた材料の対象が異なっていても、無機か有機かのキーワードで同一であれば、採用の対象になります。)学生の指導をしたことのない博士修了者は敬遠されるはずです。学部卒と比べて5年もたっていますから、当然、選考基準は厳しくなります。
学部卒と院卒; 理系の場合ですね。 学部卒では、はっきり言って、 スペシャリストとしては全く見てもらえないと思います。 「理系の分野の基礎的な部分をちょっとかじっている。」 あたりが関の山かと思われます。 従って、研究分野などで就職活動をしようとなると、 院卒に比べて、圧倒的に不利です。 そして、院卒でも、修士課程までか、博士課程までかで、 進路は大きく変わります。 一般的には、修士で就職活動をするのが、 研究分野での就職を考えた場合、もっとも有利です。 それなりに専門的な知識も蓄積しており、 研究活動も行なっており、かつ、 年齢が行き過ぎていないからです。 一方、博士まで行ってしまうと、 今度は専門的になり過ぎて、企業から見ると 「使えない」人材になってしまいます。 また、社内で教育するには、 年齢が行き過ぎている、ということも 就職の壁になります。 結果、日本にはポスドクがあふれかえっている、 という現状になっています。 こうなってしまったら、もう、腹をくくって、 研究者としての道を歩むしかありません。 ということで、就職活動を有利に進めたいのなら、 修士号で攻めるのがもっとも良いかと思います。 乱文失礼。
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