業界で仕事をしている者です。 漫画担当の編集者になれるかは入社してみないと分かりません。 そのため、とりあえずは出版社の入社を目指すことになります。 コミックス系だと、集英社、小学館、講談社の大手3社は採用人数も多いですが、応募者もハンパじゃありません。 知識や教養は持っていて当たり前、そのうえでに「一緒に仕事をしたい」と思わせるコミュニケーション力、さらに漫画家にアイデアを提供したり、雑誌を売るために斬新かつ面白いことを考えられる企画力などが問われます。 これに加え、個性なんかを重要視するところも多いです。 それとなにより“運”も必要です。 正直、私もこの業界で10数年仕事をしていますが、「編集者になるために必要な資格や、受けるべき講座」についてはよく分かりません。言いかえれば、「編集者にはこの資格」というべきものがないんです。マスコミ系の講座にしても受講したから出版社の就活に有利になるってわけでもないですしね。 恐らく、業界で働く人間の多くは似たようなことを言うと思います。 むしろ、趣味やサークル、バイト、何でもいいです。本業である学業でも構いません。何かに打ち込んでいた人材を好む傾向にあります。 もちろん、先程挙げた資質を満たしている、という前提のうえでのことになります。 ウラを返すと、ありきたりで平凡な大学生活を送ってきた学生ほど苦戦する傾向にあります。失礼を承知で申し上げれば、相談者さんはこのタイプかと推察します。 その場合だと、とにかく漫画にこだわらず、編集者になることを最優先とする必要があります。 そのうえで中小の出版社に狙いを絞り、運良く入社できたらそこで経験を積んでステップアップ。これが比較的現実的なキャリアプランだと思います。 中小の出版社には下世話で低俗な雑誌もありますが、エロ本の編集者だった人間が数年で有名週刊誌や大手ファッション誌、一流コミック誌の編集として転職するのはよくある話です。 それに雑誌の部数が激増するほどの人気企画を作ったりすれば、引き抜きの話だってあります。 もし私が相談者さんの立場なら中小の出版社の編集からステップアップ。この方法を迷わず選びます。 とはいえ、「大手出版社ほどは厳しくない」とはいえ、入社試験は狭き門です。度胸は当然必要ですし、ハッタリもウソにならない程度ならOKです。 それと面接には編集者も同席することが多いので、会話力のようなものは確実に見られます。「コイツは取材にもすぐ出せそうな」と思われればしめたものです。 あとは受験する出版社の雑誌向けの企画を考え、企画書として面接の際に提出するとか(なかには事前に課題として求めてくる出版社もありますが)。 まあ、ざっくりですがこんな感じでしょうか。 今後の就活の参考になれば幸いです。
なるほど:4
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