国連で働くには？

Question

国連で働くには？私は将来医療関係の職業につこうと思っています。

ですが、国連にも興味があります。

医療関係といっても具体像は決まっていなく、

医者、看護師、薬剤師、臨床検査技師、診療放射能技師などどれも魅力的です。

そこで

医療関係の国連の機関はなんですか？

WHOに勤めようと思ったらどうすればいいですか？

海外の大学院で博士号をとらなくてはいけないんですか？

Answer 1

自分が院生の時に、NYのWHOからスカウトが来ていました(昔々の話で申し訳ございません…）。
条件として、
・修士以上の学位を有すること
・関連する職場（自治体や病院等）で、2年以上の(正職員としての）経験があること
・英語のレベルが、ネイティブと遜色ないこと
・フランス語が日常会話程度はできること
・採用時に年齢が20代であること

で、2年間の非常勤職員として勤務（働き如何により延長もしくは正職員へのステップアップの可能性あり）
とのことでした。

なにも、海外の大学院で博士号を取得しなくても、チャンスはめぐってくることがあります。
勤務してみたい機関の採用情報をチェックしてみてください。
また、日本の厚労省からジュネーブのWHOに出向していた先輩もいます。
やる気と能力があれば、いろいろなところからチャンスはやってきます。
でも、それを掴み取る努力は自分でしないといけません。
頑張ってください。

Answer 2

国際社会で求められるのは、「強い動機」「優れた語学力」「専門性」「学位（修士以上）」「社会経験」などです。

とは言え、医療職で日本人が求められるのは「医師」か「医師免許を持った行政官」だけだと思います。
医療職でほかの職種は別に日本人でなくても良いので、ほとんどポストがありません。
またＷＨＯは政策決定機関ですから、どこかの現場に医師や看護師を派遣して医療行為を行ったりはしません。

国際社会を目指すならば、医師でしょう。
詳しくは以下のインタビューをぜひ読んでみてください。医師の方は少ないですが、いらっしゃいます。

日本であれば、日赤や国立医療センターなどの国際的な活動をする組織に属した医師、看護師ならば、訓練を受けて極めて優秀ならば海外に派遣されるチャンスが来る可能性はあります。しかしこれは緊急医療支援の短期派遣がほとんどです。

ほかの方も書かれているように、厚生労働省には医師の技官がいて、その一部の人々はＷＨＯなど国際機関に数年単位で出向します。こういう方法もあろうかとは思いますが、医師である必要があります。

大学院は博士を要求してはいないですが、日本で医師になれば、博士号は２０代でだいたい取得するものだと思います。

さて、国際社会を目指す上でとても大切なことは、問題意識と働くための「強い動機」です。
世界が一丸となって現在取り組んでいる「ミレニアム開発目標（MDGｓ）」の中で、どういう問題意識をお持ちでしょうか？
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs/about.html#goals

強い動機はお持ちですか？
あこがれだけでは道は開けません。
以下のインタビューを是非精読してみてください。必ずヒントが見つかります。

国際社会でのキャリア形成という観点から良質なインタビューが国連フォーラムにあります。是非参考にしつつ刺激を受けてください。
http://www.unforum.org/unstaff/top.html

世界銀行スタッフのインタビューも参考になります。
http://www.wbpro.jp/interview/

これらのインタビューを読み解くさいに重要なのは、キャリアパスだけではなく、「なぜ国際社会を目指したのか？」という動機部分です。

基本的なしくみを知るために、外務省国際機関人事センターの資料（ＰＤＦ形式）にも目を通してみてください。
http://www.mofa-irc.go.jp/shiryo/kisohen090205.pdf

同趣旨の質問に結構な数回答しています。
よろしければ、私の知恵コレクションの１－２ページをとりあえず参照してみてください。
http://my.chiebukuro.yahoo.co.jp/my/myspace_collection.php?writer=zasvemir