高校英語の模擬授業について

Question

高校英語の模擬授業について某自治体の教員採用試験を受験しており、今度模擬授業があります。
高校英語です。

事前に５０分の授業計画を書いた指導案を作成するように言われており、単元、トピック等は高校英語の範囲で各自自由に設定してくださいとの指示です。

各自自由に、というのが非常にやりにくいのですが…

経験者の方や、これから受験するという方、自分が高校時代に使われていたリーディングの教科書などを用いて行いますか？それともリーディングではなくライティングや文法の授業にするのが普通なのでしょうか？

まったく想像がつかず困っています；；

補足

もちろん指導案や指導方法も含めて自分で考えるつもりです。
ただ、全く想像がつきませんので、実際に受験された方などに例を示していただきたいのです。例年どのようなトピックでやられる方が多いのでしょうか。
別に指導案をそのものを載せてくださいと言っているわけではありません。

Answer 1

現職です。

教科書か、教える題材となる文章くらいは指定してほしいですね。

１つ言えることは、英語教育は、今大きな転換点に来ているということです。2013年度から、高校では、英語の授業は英語で行うように、新学習指導要領で定められています。実際にこれが日本中の学校で行われるかどうかは疑わしい面もあるのですが、採用する側としては、英語で英語の授業ができる人材を求めるのは、避けられないことだと思います。

あと、2013年度から、リーディングやライティングといった科目が廃止され、コミュニケーション英語という授業に統一され、そこで４技能を統合的に扱わなければならなくなることを知っていますか？

そこで、これから求められる授業の流れは、以下のとおりです。

① オーラル・イントロダクションで背景知識を活性化しながら、興味を引きつけ、教科書の文章の内容へと導いていく
② パラフレーズにパラフレーズを重ねながら、生徒に内容について問いかけ、内容理解を深める
③ フォーカス・オン・フォームの考えに従い、あくまでもコミュニカティブに授業を進めながら、文法と意味の結びつきを理解させる
④ 内容を理解し、文法的にも納得したことについて、音読したり、リード・アンド・ルックアップやパラレル・リーディングやシャドーイングを通して、内在化を目指す
⑤ 再話活動などのアウトプット活動を行うと同時に、アウトプットがインプットの強化となるようにする
⑥ より自由な発話が求められるタスク活動、また、ディスカッションやディベートなどの、さらに高度なアウトプット活動を行う

当然、①～⑥まで、基本的にすべて英語で行うことになります。ただし、教員が一方的に英語で話すのでなく、常に教員が生徒に、生徒が教員や他の生徒に問いかけたり、答えたりしながら、英語での対話を通して授業が進んでいきます。ちなみに、③だけは、日本語で補足したほうが効果的とする研究者が多いです。

あと、５０分で①～⑥をすべて行うのは、通常は無理です。模擬授業の場合は、題材の英文の分量を少なくし、①～⑤くらいまで盛り込めれば、非常に優秀とみなされるはずです。

少なくとも、英文を読んで、文法的に解析し、和訳するだけの授業を想定し、そのような模擬授業をした時点で、採用試験は不合格になると思います。今、求められる英語教員がどのようなものか、しっかりと把握しておく必要があると思います。そこで、以下のキーワードで、最近の書物を amazon などで探し、買って読んでみることを勧めます。

<キーワード： 英語、授業、リーディング、音読、第二言語習得、フォーカス・オン・フォーム>

本気で採用試験に受かりたかったら、やはり最新の教育事情を勉強しておくべきです。逆に言えば、そのレベルまで準備をして模擬授業に望む受験者は決して多くはないので、そこまでしておけば、合格率がかなり高まると思います。

ぜひ頑張ってください。

Answer 2

お題は自由なので、質問者様が考えて授業案を作らないと…
他人が考えた案をそのまま鵜呑みするようでは、採用試験を合格しても、現場であなたは自分で考えて授業の出来ない教師になりますよ