これは検体検査において、検体だけに気を取られて、検体の先にある患者の事に気が回らない、医療チームとしての意識が足りない、といった状況になることが少なくないため、プロ意識をしっかり持て、自己中心的になるな、という戒めの気持ちで、多少大袈裟な表現をされているのだと思います。 ERでは全スタッフが救急搬入患者の状態をチェックし、情報を共有しなければ救命できない場合が少なからずあります。 検査室サイドでは大量出血の患者が搬入されたら、血液型判定し輸血用血液を大至急用意しなければなりません(交差適合試験)。 また緊急手術となる場合は、輸血準備に加えて感染症検査と、肝機能・腎機能・血液凝固能など手術可否の判断に重要な検査結果も大至急必要になります。 でもこんな修羅場はそう多くはありません。 ERに限らず、検査室では検体が持つ意味を、頭の片隅で考えながら仕事をすること。医療チームの一員であること、臨床検査技師というプロフェッショナルであることを忘れるな、というのが現場教育の第一歩になっています。
一般的なクリニックだと正常な人が潜在的な病気を見つけるのが目的となってきますが 救命だと耐えられない痛みなどがあるはずです。 医者もその臨床症状から原因を推定して検査を出すわけですが検体だけだと 検査技師はただ来たものを検査するだけになってしまい予測はできません。 パニック値(即報告レベルの異常値)が出た場合での対処の仕方にも影響がでてくると思います。 容体を見ていればパニック値がでてもこんなもんかなってすぐ報告ができますが、 それを知らないと検査が違っているかも知れないからもう一度再検して、ついでに関連項目のデータもとって・・・ 逆も然りって感じですかね。 ただ少し調子悪いとかいって自分の足で受診する人の顔をいちいち見てたら仕事になんないですよ。
臨床検査技師には『臨床』と名前が付いていますが、おそらく医療職の中で生理検査以外では一番患者さんと接することの少ない職種だと思います。患者さんも臨床検査技師という職業を知っている人は稀ですし・・・。 そんなけ患者さんと離れているということだと思います。 検査値で異常値が出て身体が悪いとはわかっても、直に患者さんのしんどいところを見ているわけではないので、ピンとくる人は少ないと思います。 そういう患者さんが苦しんでいるというところを知らないと、検査もどんどん事務的にこなすことになっていってミスも多くなってしまうかもしれません。 救急救命センターだけでなく、どんな病院でも医療の中心はあくまでも患者さんであるので、その患者さんの事を知らないといけないと思います。 臨床検査技師に一番足りないものは『臨床』なんでしょうね。
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