解決済み
30歳過ぎてピアノ調律師を目指す契約社員として音楽とは全く関係のない職に就いています。 今後の人生を考えるにあたり、 手に職を持ちたい・という、以前から持っていた「職人」へのあこがれが再燃し、 ふと、「ピアノ調律師」が頭に浮かびました。 ・子供の頃にピアノを習っていた程度 ・現在では全くピアノに触れていない ・音楽は好きだが、詳しくはない ・ピアノにも、詳しくはない ・ピアノの音は好き このような自分でも、調律師を目指せますか? 学び方としては、 年齢制限のない専門学校の夜間部等に通うことになるかと思いますが、 自分のような年齢から学び始めて 実際に活躍されている調律師の方は、いらっしゃるのでしょうか? 「本人のやる気次第」というご意見は当然あるとは思いますが、 やる気だけではどうにもならないことがあることが分かるくらいの歳にはなっていますので 進路に悩む中・高生の方々へのものとは違うご意見・アドバイスを できれば調律師の方からいただければと思います。
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1人がこの質問に共感しました
調律をしています。スタートは遅かったのですが… ハッキリ申し上げまして、30を過ぎてしまうと無理。 と、お考え下さい。 例えば、無理だと「百も承知で入学」を専門学校から許可 されたとします。1〜2年で卒業したと仮定します。 楽器店での採用もあったとします。 その後、メーカー直営の研修所・アカデミーに入り 「再教育」が要求されるのは必至です。 直営の教育機関では、耳だけで調律が完璧に出来ないと 卒業すら許されませんので、採用取り消しは当然の事、 中には自らの生命を…と、いう話が有名でしたね。 高校を卒業したての「若い耳」をもってしても… 今は甘くなっているのでしょうが。 ピアノの基本的な調律作業は、慣れるしか無いのですが、 慣れるまでは本当に地獄でした。 髪を洗えばゴッソリと温水さん状態、精神的にボロボロ。 若い連中はそれほど苦労することもなく身体で覚えて いましたが…分別のつくような歳になってからだと 今、聞こえている音なのか、自分の思い込みなのか… 迷いが出たり耳の疲れが早く出たり… 18とか19の若者の何倍もの台数を調律しましたよ。 7:00〜20:00くらいの「工場の開いている時間」の 朝一番から追い出されるまでずっと調律。 1年もすると、公表したくない台数を叩いたりしました。 工場に入っての修業でしたから、台数が稼げたことや 海外アッセンブルの条件が悪いピアノにも泣かされ、 中古の工房では更に悪条件が重なる環境や商品、 現場と同等或いはそれ以上に過酷な調律を自主練。 専門学校の何十倍もの実地訓練で、やっとでしたね。 製造ラインに入れて貰っての実習も地獄でしたし。 海外仕様の緩〜いピン味も堅くて回らない位の物も。 丁稚奉公状態での修業でしたから、 「30までに2,500〜3,000台調律しろよ」と尻を叩かれて… 「月に2〜3回はコンサートホールで耳を養え! 絵を眺めろ!」 あ、無理ですよね…30過ぎてしまったら。 スタート時点で経験値が足りなさ過ぎますね。 専門学校の多くでは実習ピアノの台数に限りがあるので、 やる気がどんなにあったとしても「ひとり1/2台で実習」 とかいうカリキュラムだったりしていましたね。 今もあまり変わらないでしょう。ピアノ不足については。 ゆえに「再教育」される必要が出ているのです。 更に、調律師として生計を立てるには、調律だけでは無理。 音楽の知識は当然のことですし、レッスンを受けて苦労 した経験や児童心理学を多少なりとも囓っておくことや 「楽器店勤務」での調律師を覚悟するなら、営業力必須。 「工房」や「調律事務所」ならば整調作業や整音も必須。 出来ればオーバーホールや塗装修理も習得してから採用試験… 楽器店勤務よりも「技術」の勝負なので、若手が断然有利。 キチンとした養成所や学院・アカデミーというトコロは ドイツ語や楽典の授業も音大並みにあります。 が、身につくだけではなく「身に沁みて」いないと 現場では通用しない世界です。 再教育期間とは言え、座学も叩き込まれます。 幼稚園から何だ神田と御茶ノ水、20年以上の音楽経験で やっと「基礎の部分しか…」というレベルの人が 求められています。 どんなに努力して調律師になったとしても、再教育の 地獄を成し遂げたとしても 「営業も出来なくて調律師って言うな!!」という 理不尽な上司に悩む若手、のような心配は無用だとしても スタートが遅れた調律師だとすると… 生計を立てるよりも早く卒塔婆が立ってしまうかも。 それくらいの世界ですが、3年間で1,000萬円を用意し、 (ちゃんとした教育機関でもそれくらいの貯蓄が前提です 学費や工具代、生活費、図書費、消耗品や一流どころの ピアニストリサイタルやオケのコンサートに行って…) 経済的な余裕があり、2ヶ月で3回程度の休息日と覚悟しても 精神がボロボロになっても頑張れれば、自己責任でどうぞ。
4人が参考になると回答しました
私は高校卒業後、専門学校に進み、調律師になりました。 そこには、社会人を経て調律師を目指した年上の人もいました。 でも、30過ぎは流石にいませんでしたね。 調律師になった人からすれば、30歳過ぎれば、素人さん(お客さん)の誰もかもベテランの眼差しで見られますから、知識や経験を積んで仕事をしてる、と思われて当たり前ですし、正直私が反対にお客さんで、30歳過ぎた人が「なりたて」だったら嫌ですね。 調律師は「音」を直すだけではありません。 整調、修理、音響学、音楽史、その他楽器知識、ある程度の演奏技術、その中でも沢山のカリキュラムがあり、工程試験も沢山あります。 そして、営業力や接客のノウハウ。 営業や接客は、質問者様も社会人経験はおありでしょうから、その点はかろうじて出来たとしても、調律師として知識と技術を身につけた上で、接客をする事に自信がありますか? 台数を熟し、体力も必要です。 力仕事も多い…。 それに技術を学ぶ為の調律工具も全部揃える為高額、授業料も高い。 それを理解した上、勉強されるのなら、ご自由です。 ただ、他の方も回答していらっしゃいますが、果たしてそういう年齢の方の仕事先があるかどうか…。 30過ぎとなると、個人で調律をされる方もいらっしゃいます。 20代に経験を積み、顧客を掴み、独立する人も少なくありませんから。 私もその一人です。 就職先がなかったら、個人経営を、と考えるのはまず無理ですよ。なにしろ経験が少ないんですから。
2人が参考になると回答しました
失礼ながら、 文章から読みとれるあなたをイメージすると 調律師になって「活躍する」ということはむずかしいように感じます。 まだ何者でもないのに「活躍」を求めていらっしゃる。 気持ちはわかりますがそれは危険です。 実が大きすぎて、枝が細すぎる。 すぐに折れますよ。 もう、ピアノには触れ練習をしましたか? ピアノ楽しいですか? 詳しくは知りませんが たぶん、 調律師として奇跡的にうまくいったとしても どうにかご飯が食べられる程度だと思います。 うまくいかなければ職無し。 その最悪を覚悟したうえで でも力まずに、 頑張ってください。
1人が参考になると回答しました
http://www.jpta.org/2011/ 詳しい事は、上記URL に書いてあります。 それによると、30歳では遅いでしょう。 やはり、ある程度弾ける、又は絶対音感がある……等ない限り、今から続けるのは難しいですね。 チューナーなど簡単に音は作れますが、演奏される方の気持ちになって、また個々の要望を聞くには機械では難しいです。 先の回答者様が書かれていますが、調律師さんが奏でる音に子どもの頃憧れたものです。 ピアノもある程度演奏できない方では、心配で要望も伝えられませんし我が家のピアノはお願いできないです。 年齢的に入学OKな所があったとしても、苦労されるのは目に見えています。 コンサート会場、楽器店などは、よい調律師を採用しますし、これで生計を……とおもわれるなら、絶対お薦めできないです。 働いてさえいれば時給、日給いくら の世界とは異なり、調律させて頂いてやっとお金がいただけるのですから。 大変なお仕事です。
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