基本情報処理技術者の就職価値について

Question

基本情報処理技術者の就職価値について震災のあった地域にあります情報系の大学3年生の息子が基本情報処理技術者資格試験の取得を目指しております。
仮に無事取得できたとすると、震災でますます不況になろうとする現在では、就職に果たしてつながるものでしょうか。
過去の質問をみますとＩＴ系は資格より実力といっております。
また、仕事も過酷なケースが多いと聞きますし余り良いイメージをもてません。
さらに、最近は、仕事も減り、人余りの傾向にあるとのこと。
本人から相談されたわけではないのですが、親のほうが強く関心を抱いております。
業界にいらっしゃる皆さんに、本音のご意見を聞かせてもらいたいのですが。

Answer 1

こんにちは。IT系の企業で営業をしております。
質問者様のような親御さんを持たれたお子様はとても幸せだと思います。
下記の回答はかなり偏っていると思いますので、一つの意見として御参考にして頂ければ幸いです。

①基本情報処理技術者の就職価値について
この業界では登竜門的な資格です。恐らく合格しないまま入社しても、入社後の研修で取らされると思います。学生時代に取得していれば、それなりの評価はされるのではないかと思います。
ただ、入社の十分条件ではありません。人間性とか適性のほうが重視されると思います。

②この業界について
この業界は、お客様→一次請け→二次請け→三次請け→四次請け・・・と、多段受注（言葉が適切かわかりませんが・・）が一般的な業界です。一次請けに近ければ近いほど、給与面、福利厚生面が優れており、転職時も有利ですので、なるべく上位の会社への入社を目指されることをオススメします。

企業を選ばれる際は、名前に騙されないように注意して下さい。有名な会社の名前が一部入っている子会社だったとしても、三次請け、四次請けの会社は沢山ありますので（例：NTTナントカ株式会社とか、富士通ナントカ株式会社 とか・・・子会社だけでも100社以上あると思います）、下記のようなランキングの上位企業を目指されれば、過酷な会社に当たる可能性は少なくなると思います。
http://akiba48.web.fc2.com/it/2011.html
※但し、過酷さは配属部署にも大きく関係してきますので、可能性をゼロにする事はできません！
業界上位の会社であれば、例え人余りになったとしても、他の業界へも含めて転職先はいくらでもあります。

よくビジネス誌などで「年収ランキング」とか、「福利厚生ランキング」とかの特集をやっていますので、そういうものをお子様に見せてあげるのが良いと思います。

Answer 2

このたびは大変なご苦労、お見舞い申し上げます。
稚拙な文章ですが、ご安心していただきたく回答させていただきます。
数年前までIT業界にいた経験からお答えします。

情報処理技術者試験ですが、医師・弁護士のようにもっていないとその仕事ができないというものではございません。
そのため、万一合格されなかったとしても、この仕事につけないということはありません。

ただし、資格自体には効果がありまして、そのくらいITに関する知識があるかという証明になります。
就職面接時、「どのくらいITの知識がありますか？」と聞かれた場合、資格を持たず「得意です」と答える人よりも、「基本情報技術者試験に合格しています」と答えられるほうがよいと思います。
受験されることは、まったくマイナスではありませんし、専門である情報系の勉強をしているという道から外れている行為ではありません。

仕事に関しましては、IT産業は、コンピュータ化による仕事の効率化を目指してしておりますが、
逆に、効率化のための仕事なのに効率的でない仕事が大量発生しているという
お恥ずかしい現状がございます。
そのため、他の産業に比べてもまだまだ求人があるほうです。

仕事が過酷なケースもありますが、すべてがすべて過酷なわけではありません。
むしろ先ほど書いたように資格を受けることで、苛酷な環境の会社からより環境の良い会社にうつることもしやすくなると思います。
外資系の会社の多い業界ですので、人材のうつりかわりはよくあることです。
そのためにも、学生のうちに、IT系の素地を身に付けておくことはよいことだと思います。

情報系の大学生で、情報処理技術者試験を目指して勉強されている息子さんは立派です。
あまりご心配なさらず、よい知らせをお待ちいただいて大丈夫だと思います。
息子さんの合格、就職を応援しております。