これは、県庁に限らず、どこのお役所でも全く共通ですが いわゆる官房系統が花形部署になります。 ラインか、スタッフかで言ったらスタッフです。 ラインは、第一義的な業務の遂行を任務とする部局。 スタッフは、ラインを助言し,これを補助し、あるいは統制する部局です。 県庁組織で具体的に言うと、総務、財務、政策企画、知事室などですね。 (もちろん、各都道府県で名称は異なりますが。) 『日本の行政組織の単位組織は上級組織の直接の指揮監督に服するよりも、 日常的には同レベルの官房系統組織の濃密な統制に服している。』 と言われています。 国の組織を見れば非常に分かりやすいですが 人事院、会計検査院、財務省主計局、理財局、内閣法制局、 総務省行政管理局、統計局などが力をもっているのはすぐにわかりますよね。 県庁でも同じです。 総務や財務にいるのは、組織内で期待され、将来の幹部になる予定の職員がほとんどです。 当然、組織の方針によって、官房系統の中でもどこを重んじるかは 違っている部分もあるでしょうが、通常は人事にいる職員はどこも優秀です。 それから、採用の段階で試験の成績(択一、論文、面接)に基づく席次が決まっており その上位にいる者は、それ相応の部署に配属されます。 お役所ではゼネラリストを育成しようとしますから 数年で人事異動があり、様々な部局を渡り歩くことになりますが 結局のところ、期待されている人材は官房系統を中心に異動させられる事になります。 県政は幅広く、農業、観光、環境、福祉、土木、教育など様々な分野がありますが 官房系統は、こういった県政を広く見渡せる部署でもあります。 将来、管理職になる人間は県政を幅広くしっておいてもらわなければ困りますので こういった職場を経験させるのです。 逆に言うと、それくらい比重の重い部署ですから、優秀な人材を優先的に 回す必要があるという事です。 組織の事務分掌も、ラインの事務でないものは、すべてスタッフが引き受けますから 事務も多い、すなわち権限が強いというわけです。 ですから「花形は官房系統である」 これは、お役所の共通事項なんです。
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