美術の世界の実力とは、ある程度までは、確かに、正確で的確で写実的な絵が書けるというのは、必要にございますですね。されど、その上となりますと、「師匠の名声も実力のうち」と申しますですね。よき学校に進まれて、よき先輩や師匠のいる環境に飛び込むことが肝心にございますですよ。 一つの例がございますですが、晩年の某有名画家が、アトリエの裏手にあった海岸に打ち上げられている魚を拾いに行って、その魚に絵の具を着けて、キャンパスに叩き付けたそうにございます。何匹もでございますね。キャンパス一杯に魚の魚拓が重なり合っただけのものが出来上がりました。そこに右下にサラッとサインをしただけで、我が国で、高級住宅街に家が買えるほどの価格が付いたそうにございます。 これなど、もはや、正当な意味での実力とか、デッサンがどうとか、技法がどうとかの世界ではございませんですね。 美とは、すべからく、主観的なものとなります。ゆえに、高名な方が、「うむ、この絵は優れている」と言えば、その絵は優れた絵になるのでございますね。その高名な方が「何を以って優れているとしたのか」は判らないものにございますよ。
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