児童相談所にある一時保護所を詳しく分かりやすく説明してもらえませんか？

Question

児童相談所にある一時保護所を詳しく分かりやすく説明してもらえませんか？

Answer 1

元男性保育士です。児童相談所一時保護所でアルバイトしていました。
児童相談所一時保護所は児童福祉法に規定された施設で、基本的に都道府県または政令指定市が設置しています。入所対象は18歳未満です。但し多くの児童相談所では、2歳未満の乳児は近隣の乳児院に保護を委託しています。
児童相談所は虐待や保護者の入院・逮捕・育児放棄など養育環境が不適切な子どもの中で、特に保護が必要だと判断すると子どもを一時保護所に保護します。多くの場合保護者が子どもを連れて児童相談所に行き保護する形になりますが、虐待事例などでは自宅で保護するケースもありますし、保護者が逮捕された場合一緒に連れてこられた警察署で保護したり、学校からそのまま保護することもあります。
一時保護所の入所期間は基本的には2ヶ月ですが、最近の虐待事例などの増加で1年以上の入所になるケースもあります。
一時保護所に入所中に児童相談所では入所児の養育環境や今後の方針について調査します。大まかには
①保護者(親戚含む)の元に「家庭復帰」
②児童養護施設などの施設に「施設措置」
になります。
児童相談所一時保護所での基本的な生活は以下の様になります(これは私の働いていた保護所の経験ですので、他の自治体では異なるかもしれません。
○一時保護中は学校にはいけません。保護所の中で学習指導員と勉強しますが自習中心です。
○洋服は私服ですが、女子はスカートが履けなかったり一部制限があります。
○1人で外出や外泊はできません。近くの公園に散歩に出たり、保護所内にも運動場があります。またケースワーカーが許可すれば面会・外出・外泊は可能ですが、基本的に親族だけで友人とは許可されません。
○一時保護中は携帯電話は預かりになります。ケースワーカーの許可無しに外部と連絡できません。
○外部から侵入されない様に、また脱走されない様に、外部と簡単に出入りできない構造になっています。私の働いていた保護所では電子錠+通常の鍵で2重ロックでした。
○入所中に知り合った子ども同士で連絡先を交換するのは禁止です。入所児の中には「非行事実」で来ている子どももいるので悪用されない為です。