解決済み
航海士ってどうやればなれますか?大学とか関係ありますか? 航海士になるまでの過程(高卒~)が知りたいです。 航海士でも、石油タンカーや郵便、物資などの航海士に憧れてます。 また、メリットやデメリットあったらそれらも踏まえてお願いします。 出来るだけ詳しくお願いします。 最後に、航海士って数的には多いんでしょうか?(日本で) 航海士って国家資格でしょうからけど、航海士の資格取っても大手の会社に引き取ってもらえないことも重々ありますか?
17,657閲覧
高卒から船乗りへの早道は専門の大学に進学することです。 東京商船大学、神戸商船大学というのがあったのですが、東京は東京水産大学と合併して東京海洋大学海洋工学部となり、神戸は神戸大学に吸収され、神戸大学商船学部となっています。 航海士になるためには国家試験(一等航海士、二等航海士)に合格することと、航海経験を有することが条件となります。 国家試験は在学中に勉強すれば取得できます。航海経験は在学中に1年から3年までは毎年1ケ月の練習船による乗船実習、4年の卒業前には3ケ月の外洋での遠洋航海実習があります。 航海士を希望するなら専攻科に進み(大学院とは違う)、更に6ケ月の実習経験を積みます。大学卒業は6ケ月遅れの9月となります。 国家試験取得と計1年間を実習経験で晴れて航海士となれます。 メリットは航海士に憧れている人なら皆同じだと思いますが(私もそうでした)、世界中を回れるということが1番ですね。 ただし船種によりけりで、石油タンカーだと産油国しか行きませんが。 2点目は乗船中は給与外に別途手当てがあり、収入がいいということ。 タンカーに乗ると危険手当が加算され、更に高収入となります。 海上ではお金を使うところもなく、まるまる貯まります。 デメリットは大型タンカーでも10数名の乗組員での航海となるため、閉鎖された職場であるということ。わたしは在学中にそのことに気づき陸上の一般企業に就職しました。 航海士といっても1年中船に乗っているわけではなく、海上勤務と陸上勤務とを、うまくローテーションが組まれています。 就職はやはり大学での成績上位者から順に、大手船会社に就職していますね。入学後の努力次第です。
なるほど:4
航海士の妻です。 私自身は船に全く詳しくないので、あまり参考になることは書けませんが…。 夫は国内で重油のタンカーに乗っていて 3ヶ月に一度まとめて休暇があり、家へ帰ってきます。 <メリット> 休みがまとめてあるので、旅行しやすい。 同年代の人よりお給料が多い? なかなか会えない分、会えた時はかなり嬉しい。 立会い出産したいと突然退職したけど、すぐに再就職できた。(まだ年齢が若い方だからでしょうか) <デメリット> 子どもの行事など(冠婚葬祭)に、参加できない。 子どもに「いつ帰ってくるの?」ではなく、「今度いつ来るの?」と言われる。 なかなか会えないので、交際中は寂しい。 生命保険料などが高い。 全然お役に立てる回答ではないかもしれませんが、 以上、陸で待つ奥様の意見でした^^;
なるほど:3
外国航路の航海士を目指すという前提で書かせていただきます。 基本的には海事教育を行う大学へ行くのが最短の道となります。 また、航海士となるためには「海技士(航海)」という国家資格が必要です。 大学は大きく元商船大学系と水産大学系へ分けることができます。 どちらの系統の大学を卒業しても、取得を目指せる資格は同じです。 海技士の資格試験には「筆記」と「口述」の二種類があり、筆記はいつでも受験可能です。 しかし、口述試験(面接試験)を受験する為には最低1年乗船することで「乗船履歴」をつけることが必要です。 その為、各大学では学部生の4年間のうちに6カ月、卒業後にさらに6カ月練習船に乗せることで、その履歴をつけるようにしています。 元商船大学系の学生は航海訓練所の練習船で、水産大学系の学生は学部所有の練習船で航海の経験を積むことになります。 その為、元商船大系は卒業までに4年6カ月、水産大学系は学部の単位だけでは資格要件を満たせない為、卒業後にさらに半年の座学授業があるので、卒業までに5年を必要とします。 卒業しただけでは資格は得られず、あくまで受験資格を得るというのが注意点です。 以下に参考サイトを貼っておきます。 海の仕事.com : http://www.uminoshigoto.com/sailor/become_a_sailor.html 全日本海員組合 : http://www.jsu.or.jp/yomi/funanori.htm ちなみに、近年では制度が改正され、一般大学(例えば文学部等)出身であっても外国航路の航海士を目指せます。 一部の大手外航海運会社では、実際に海事教育大学以外から採用し、会社の船で乗船実習を行い、資格を取得させています。 しかし、一般大学から採用する流れとしてはメジャー化しておらず、あくまで一部の会社のみとなっています。 メリット ・大きなスケール感を感じられる。 ・乗船中はお金をほとんど使わない為、貯金しやすい。 ・休暇をまとめて取れるため、旅行など趣味があれば時間が使いやすい。 ・英語を日常的に使うので、語学力が上がる。 デメリット ・時間に不規則な生活となる。 ・冠婚葬祭への出席が困難。 ・体調を崩した際の対応が限定的。 ・仕事場とプライベートの場が隣接している。 ・乗船中は娯楽が少ない。 航路や船種にもよりますが、基本的に荷物の揚げ降ろしも航海士が担当するので、入港したからといって上陸できない場合があります。 特に、タンカー系では上陸のチャンスがぐっと低くなります。 航海士の数ですが、内航航海士も合わせればそれなりの数になると推察されますが、外航船員は約3000人。 半分が機関士だとすれば、航海士は1500人程度でしょうか。 海事教育大学や高専生で、海上職を目指す学生数より海運大手の募集数の方が少ないので、資格を取れる大学へ行ったからといって大手海運会社へ就職できないことはあるでしょう。 勉強をしっかりして、成績と自分の能力を伸ばすことが必要です。
< 質問に関する求人 >
航海士(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る