インテリアコーディネーターの資格を持っていてインテリアデザイナー・設計士の仕事をしている者です。 長くなります。 インテリアコーディネーター試験の運営側の人間ではないので確かなことは言えず憶測になりますが… 二次試験の過去問や問題集の解答には「模範回答」と書かれていますよね。 あくまであの解答は「模範的な」解答であり、あれ通りに書かなければ不合格というわけでは決してありません。 設計の仕事をしていたらわかりますが、 こういうレイアウトにしたほうが良さそうだよね、というのはありますが こういうレイアウトにすべきだ!このレイアウト以外はありえない!という状況はそんなにないように感じます。 設計士によって考えるレイアウトはバラバラです。でもじゃあ誰が正解なの?てなった時に、そのレイアウトで問題なく過ごすことができれば全員正解なわけです。 動線を確保できているか、家具や建具は干渉しないか、照明なら部屋の明るさは大丈夫そうか等…そういった基本的なことをきちんと守れていればどんなレイアウトでも良いわけで、正解になります。 反対にぱっと見よさそうなレイアウトでも通路幅が確保できてない、家具と建具が干渉する、部屋の明るさを確保できていない…みたいなことが起きてしまえばそれは不正解になります。 このように設計は答えが1つでは決してないですから、採点基準を設けられないし発表もできないのだと思います。 出題されている項目(シングルベッドを2台設置しろとか6人用のダイニングテーブルを置けとかインテリアグリーンを適宜な位置に書けとか)を必ず守る必要はあります。 設計はその上でじゃあどうしていくかって話です。 試験のタイトル?は「プレゼンテーション」で、 プレゼンテーションとは、お客様に対して「こんなレイアウトでどうでしょう?」と提案することです。 仕事していて、お客様にレイアウトをA案とB案の2つ出すことがあります。どちらのレイアウトが良いですか?と聞きます。 お客様がAを選びます。じゃあAが正解で選ばれなかったBは不正解かというとそうではなくて、 どちらも正解なんだけどお客様がAを選んだだけって感じです。 質問者様も試験とかじゃなくて普通に部屋のインテリアを考える時に 例えば長方形の部屋にベッドを置くとなって、長手方向にベッドを置くのか?短手方向に置くのか?で悩むこともあるかと思いますが、どちらが正解かというと別にどっちでもOKだと思うんです。 ただ、例えば長手方向に置いたとしてクローゼットを開けにくくなったとか他のローテーブルやテレビ台を置くのが難しいとなったらそれは不正解です。 短手方向に置いたほうがクローゼットを開けやすくてテーブルやテレビ台も良い位置に置けるとなったらそちらが正解です。 でも長手方向にベッドを置いてもレイアウト次第でクローゼットも開けられてテーブルやテレビ台も上手い具合に置けたらそれは正解になります。 なので製図の試験はこれが正解だと言えるものがないんではと思いますから、 採点基準の公表はされてないのではなくできないのではないでしょうか。 ちなみに論文の試験については 文字数8割ぐらい埋めていて的外れなことを言わなければそれが正解です。 物事の視点って人それぞれなのでこちらも採点基準は設けにくいですし、模範解答以外のことでも正しい知識をもとに書けばそれで正解です。 私は模範解答通りのものを書きませんでしたが的外れな解答ではなかったので合格できたんじゃないかと思います。
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