解決済み
AD(アシスタントディレクター)について。ADになった人は、その後ディレクターになれるんですか? 自分はあんまりテレビ(マスコミ)の業界とかに詳しくないんですが、たぶんディレクターとADって随分違う気がするんです。 ADは学歴とかあんま関係なさそうだけど、ディレクターって頭良くないとなれなそうじゃないですか?(勝手なイメージですけど) もしADでも仕事を頑張ればディレクターになれるんだったらなんかすごいなーっておもうんですけど。 実際のところどうなんでしょうか? ADでも仕事を頑張れば、昇格したりするんですか?
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いろいろと勘違いがあるようです。 おそらく AD=パシリ、徒弟制度の最下層、人間扱いされない、低学歴 といったようなイメージがあるのでしょう。 すこし話を聞いてください。 ADとは「アシスタントディレクター」の略です。ご存じですね? つまりディレクターの指揮の下、その右腕として動く人です。 そもそもこの中には「パシリ」という意味は含まれていません。 放送業界というのはおそろしいほどの派遣・下請け業界です。 みなさんが知っている番組のほとんどがそうです。 社員だけでつくっている番組は皆無と言っていいでしょう。 本来の意味のADというのは ディレクターの補佐人で、 まあ、新入社員とか入社5年くらいまでの若手がやったりするのですが、 ディレクターは気配りの人でなければならないので 若いうちは訓練として弁当の手配だとか 撮影や休憩の際のスタッフや出演者、取材場所や近隣の人たちに 気配り目配りをするのです。これはあるいみ「ヨゴレ仕事」です。 しかし、先にも書いたように これはあくまでDになったときの「訓練」です。 さて、一方下請けと呼ばれるところですが、 下請けにもいろいろあります。 社員のレベルも地方テレビ局の社員よりもレベルが高い社員が集まっていたり 「中央で仕事がしたい」と 地方局を辞めて来る人もいるくらいのところです。 しかし、下請けには孫請けがいてひ孫うけが居るのです。 質問者が考えているようなADというのは 下請けも下請けのほぼ最下層のところの人です。 わたしは「”放送奴隷”と呼ばれる」といつも言っているのですが、 この板での質問を見るとわかるとおり 学歴もなにもなく テレビの仕事をしているといえばかっこいいと思っている人たちがいます。 さきほど「ヨゴレ仕事」と書きましたが この「ヨゴレ仕事」のみをやる人をいつのまにか「AD」と呼んだりするようになったのです。 何度も書きますが 人間であれば能力に応じてそれなりの報酬を得るべきです。 彼らがおそろしく劣悪な労働環境にあっても 報酬が○○だというのはそれにあった能力だと言うことです。 そういう人がDになることはありません。 というか、仕事のきつさと収入の低さによってやめてしまいます。 あるいみ「使い捨て」なのです。 ざんねんなはなし「代わりはいくらでもいる」のです。 ある放送局の技術部長のコメントを紹介しましょう。 「使える部品は使わないといけないところに使って 使えない部品は使わなくていいところに使えばいい」 そういう考え方です。 テレビというのは 娯楽と言うだけではなく 人々の知る権利を守ることが本来の姿です。 ですから、ちゃんとつくらなければいけませんし、 そのためにはちゃんとしてひとを使わないといけないんです。 最近テレビ局がいろいろやらかしていますが、 あれはたいがい下請けに丸投げしてしまった結果なんですよ。 最近よくみてください。 バラエティ番組なんて誤字脱字だらけですよ。 あれは制作費を削るために やすいところに発注するからあんなことになるんです。 でも、別に誤字脱字があったって その番組を見ている人が字が読めない程度の番組であれば クオリティよりもカネなんですよ。 ま、話が脱線しましたが 結局ADと呼ばれる人もいろいろいて 質問者が考えている「ヨゴレ仕事」担当ではなく 訓練として「ヨゴレ仕事」も経験している人は もちろんDになります。 そのためにやってるのですから。
なるほど:7
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