解決済み
児童福祉司と児童心理司について 心理学科に通う4月から大学4年生なる者です。絶賛就活中なのですが、公認心理師や臨床心理士といった代表的な心理系の資格は大学院に行かないと取得することができないため諦めていました。ですがやはり自分の中で心理系の仕事がしたいという気持ちが残っており、今更になって児童心理司や児童福祉司が気になっています。実務経験1年という部分と、就活が本格化してきた今になって調べ始めたという点から、目指すのはやはり難しいでしょうか。児童福祉司と児童心理司、またその他の心理系の職につくために、今の私の最短ルートは何か、詳しい方がいらっしゃったら教えて頂きたいです。
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回答致します。 現職の公認心理師です。 地方公務員にしろ、国家公務員にしろ、公務員の受験資格は、徐々に公認心理師等の有資格者に切り替わりつつあります。 現段階では、必ずしも公認心理師を資格要件にしていない自治体もありますが、それも時間の問題かと思います。 どうしても心理職としてやっていきたいのなら、経済的にどうしても無理なのでなければ、できれば公認心理師、もしくは、公認心理師と臨床心理士の両資格を取得することを強くお勧めします。 例え、今公務員心理職(児童心理司)に滑り込めても、資格要件が公認心理師必須に変われば、心理職をやり続けるためにはずっと公務員心理職をとして職に着き続けなければならず、退職した瞬間に心理職経験があるだけの無資格者になります。 今の段階ですら、公務員ならともかく民間で無資格の心理職は心理職としての経験があったとしても不可能に近いです。 絶対に退職しないという保証もないわけですし、将来退職することになった時のことを考えれば、奨学金等の補助を得て、大学院まで進学し、公認心理師資格を取得するのが吉でしょう。 あと児童福祉司は福祉職なので、地方公務員の場合は、自治体にもよりますが、無資格でもいけるところが確かあったはず。 間違っていたら申し訳ございません。 自治体によっては、児童福祉司の要件に社会福祉士や精神保健福祉士、福祉や児童福祉の何年かの経験等の要件を求めているところもあるのでよく調べて見て下さいね。 ご存知か分かりませんが、現段階では地方公務員心理職も福祉職も自治体によって要件がそれぞれ違いますので。 ただ、心理士と福祉士は仕事内容全然違いますよ? 児童福祉司は、児童のケースワーク(児童の養育環境や保護者の方、学校等の社会面へのアプローチや虐待の疑いのある児童の自宅訪問)等が中心です。 一方、児童心理司は、虐待のリスクアセスメントや虐待児や発達障害児、愛着障害のある児童、その他の心理的問題や精神疾患を抱える児童や保護者の方の主に心理面への面接(カウンセリング)や心理療法(特定の問題や障害、疾患等に対してカウンセリングのような対話形式で治療を図るアプローチ)、虐待傾向やその疑いのある児童は発達障害やその他の精神疾患を同時に抱えていることがあるので、心理検査(知能検査や発達検査、性格検査、投影検査等)をして、どういった問題を抱えているか等の把握、心理検査で得た情報の共有、心理検査結果を保護者に提供し、お子さんの特徴の理解を深めるといった業務になります。 児童福祉司の中で、個人を対象とした業務は、保護者や養育者の方が対象となり、親面接はしますが、面接内容は主に養育環境の把握や養育環境の改善が主なアプローチになり、心理面に全くアプローチできないわけではないですが、いわゆる心理面接、カウンセリング等はできないケースが多いですよ。 それに児童福祉司の児童へのアプローチはないわけではないですが、少なめですし、児童の場合も環境調整だったり、児童の環境面に対する要望を聞き取ったりすることの方が多いです。 また児童福祉司や児童心理司になりたいということは、お子さんに主な関心があると想像しますが、保護者の方への面接も児童の面接や心理的支援と同じかそれ以上に大事です。 こういう言い方は好きではないのですが、もし保護者の方への面接に興味がない場合は、諦めた方が無難だと思います。 いずれにせよ、質問者様が児童だけでなく、保護者の方への支援にも携わりたいのかという視点で、児童心理司及び児童福祉司への自身の適正を考えられた上で、やりたいのは内的な心理面への支援なのか、それとも生活や環境面にアプローチすることで安心安全を確保し、健全な成長を保証したいのかという2つの視点で検討されるのがよろしいかと思います。 生活面や環境面の調整であれば、児童福祉司ですし、内的な心理面や保護者の方への心理的なカウンセリングであれば、児童心理司になります。 心理士になりたいのか、福祉士になりたいのかをよく考えた上で、それぞれ心理士なら、最低限公認心理師の取得を、福祉士なら無資格よりも社会福祉士や精神保健福祉士の取得をお勧めします。 どちらの道にせよ、専門性の担保という点と、将来退職した時に無資格になってしまうという点から、無資格はお勧めしません。 児童福祉領域は思考停止で仕事するつもりで無ければ、かなり専門性が求められる領域なので、経済的にどうしてもというケースを除き、何らかの資格取得を目指すのが良いと思います。 どちらの道を選んでも、資格取得後、自己研鑽が引き続き求められる世界なので頑張って下さいね。 辛辣なことも少し言いましたが、同じ児童福祉の領域で働く心理士として質問者様を応援しておりますし、仲間が増えるのなら大変嬉しく思います。 どの道に進むにしても、質問者様が良き援助者となられることを祈っております。 長文失礼致しました。
なるほど:2
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