女性の航海士は少ないですか？ 体力と英語力がないと辛いですか？ 他に絶対に必要な能力は何がありますか？ 海が好きと…

Question

女性の航海士は少ないですか？
体力と英語力がないと辛いですか？
他に絶対に必要な能力は何がありますか？
海が好きというだけでは務まりませんか？

Answer 1

女性の航海士は確かに少ないです。
外航、内航、どちらの企業においても積極的に女性の海上職を採用している企業はあまりありません。
最近、外航大手や内航フェリーや自動車船の企業の一部で女性海上職の採用を行っていますが、狭き門であることには変わりがありません。

ただし、海上職を希望する学生の絶対数が減っている現在、優秀ならば男女関係なく採用をしている企業が増えていることも事実です。
実際、外航海運企業でも中堅企業が採用を開始したり、今後採用をする予定とプレスに発表している例があります。
所持している船の構造上（士官室が相部屋であり、男女を同部屋に出来ない等）採用に踏み切れない企業もあるので一概には言えませんが、今後さらに女性の採用は増えていくと言われています。

さて、必要な能力のお話ですが、体力と英語力はあった方が良いにこしたことはありません。
士官といえど、デスクワークではありませんし、長期間の乗船に耐えうるある程度の体力は必要です。
もし外航船に乗りたいのならばクルーのほとんどは外国人ですし、無線でのコミュニケーションや外地の貨物積地での陸上施設員との業務上の会話はもちろん英語です。
内航船であっても、無線でのコミュニケーション上ある程度は話せた方が良いでしょう。（内航船のなかには英語で話しかけられると無視を決め込む船もいますが・・・（笑））
しかし、絶対にぺらぺらでなくてはいけない訳ではありません。
要は、外国人相手でも知っている単語で物怖じせずに話しかける度胸があれば大丈夫です。

絶対に必要な能力…難しいですが、閉鎖空間における適応性と資格だと思います。
資格に関しては今はあまり考えなくても海技士養成指定の大学や海事関係の学校へ進学してからで十分です。
閉鎖空間・・・も実際に船での生活を体験しないと分からないと思います。
実際に学生時代の練習船は十分楽しんで生活できたのに、仕事として乗船しても耐えられずに辞めていく船員はいます。

そこであなたができるのは”海が好き”という気持ちを忘れずに”船に乗りたい”という気持ちを持ち続け、今必要な（受験に必要な）勉強をすることだと思います。
それだけで仕事を務めていくのはかなり大変ですが、大切な考えだと思います。

どのような学校に行けばいいのか、航海士の仕事はどんな感じなのかはこの知恵袋の過去の質問にもたくさんありますし、あなたが改めて質問しても良いでしょう。
頑張ってください。