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海上保安学校について質問です。海上保安学校のなかで女性におすすめなのはどこの学科でしょうか。私は情報システム課程と聞いているのですが、実際はどうなのでしょうか。
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私は、法律屋、海上保安友の会会員、一級小型船舶操縦士、レーダー級と第一級海上特殊無線技士で、かつて海上保安学校学生採用試験に合格し、私の亡父は一級海技士の外航船船長、水先人でした。 現役海上保安官らとは公私の付き合いがあり、話を聞いてみました。 海上保安学校情報システム課程は、もともとは巡視船の船舶通信士たる海上保安官の養成でした。 今日では、船舶通信士は、技術革新と国際条約により、モルース符号が廃止され、航海士が第一級海上特殊無線技士免許を取得(在学中)して船舶通信士を兼任するようになり、無線ファクシミリ等も整備されて巡視船の乗り組みや業務負担は大幅に減少しています。 現在は、通信業務よりも、陸上無線技術士として、海上保安官署の海岸局、船舶局、レーダー局、航空機局、航行援助の航路標識=電波灯台などの無線機器の保守整備を主たる任務とする陸上勤務が主体とのこと。 夫も協力するとしても、女性のライフイベントとしては、どうしても結婚、妊娠、出産、育児、子育てが入ります。 海上保安学校船舶航行システム課程卒業者とは異なり、休日でも緊急出航の多い巡視船艇の乗組が極めて少ないため、そういう意味では女性にお勧めですね。 ただ、採用試験も在学中も国家試験受験も、英語と数学は大変です! もちろん、船酔いと遠泳とカッターも大変ですが…。 でも、独身男性海上保安官は、カッコ良い人が多いですね。
何をもって「女性におすすめ」なのかわかりませんが... 1980年頃まで海上保安官には男性しか応募できませんでした。時の運輸大臣・森山真弓氏(大臣に就任した初めての女性政治家)は、それまで男性限定だった海上保安官、航空管制官、気象観測官の採用条件から性別条件を撤廃し女性の採用が始まりました。 他の公安系(警察、消防、自衛隊など)ではそれ以前に女性の採用を行っていましたが採用後の職務は女性向けのモノで男性と同等ではなく昇進等の人事処遇は男性とは別枠でした。 これに対し、森山真弓大臣は海上保安官等の女性採用にあたり性別による職務の区別や人事処遇を区別することを認めませんでした。現在に至るまで女性海上保安官等の職務や人事処遇は男性と同等です。 このような経緯から海上保安官には「女性だから」といった職務での配慮(甘やかし)はありません。男性と同じ職務につき男性と同じように人事処遇されます。 ただし、出産や育児などに関連して公的に認められている休暇や勤務時間軽減等や出産〜育児期間中の勤務地の配慮は十分にされています。 「女性におすすめ」が「深夜勤、危険業務、僻地出張、長期航海などが無い」を指すならば、女性だからといってそのような業務を回避することはできないので海上保安官を志望するのは止めておいた方が良いです。 海保校の課程・コースによって従事する職務が異なりますが、どの職務についても現場配属の海上保安官には「厳しい」とか「楽だ」との大きな差はありません。 ただし、海洋科学課程修了者は、ほぼ全員が管区本部や本庁の陸上勤務となり警備救難等の現場業務には従事しませんので深夜勤や危険業務などは回避できます。 ---- 元海上保安官(海保校・情報システム課程修了)
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