解決済み
就職活動をしています。 最近、鉄鋼業界など素材メーカーを見始めたのですが、電炉メーカーの将来性について伺いたいです。脱炭素の流れが追い風になる一方、高炉メーカーの電炉に向けた本格参入で淘汰される可能性もあるかと思うのですが、実際のところどうなのでしょうか。 電炉の技術力はキャッチアップされにくいものなのか、など鉄鋼業界で勤務されている方や有識者の方にご教授願います。
391閲覧
製造業で、金属業界にいたこともあります。 鉄鋼業界は規模の業界です。研究開発投資も政治的な発言力も規模の大きさに比例します。そして電炉メーカーが高炉メーカーを規模で超えることは不可能であり、高炉メーカーが高炉での鉄鋼製品の製造販売で収益を得つつ多額の技術開発投資で電炉技術を磨くことは十分に可能であるため、遅かれ早かれキャッチアップされることは避けられません。 現実に、日本製鉄は海外で電炉事業を加速させ既に電炉技術を習得しています。そして原資は高炉を活用した鉄鋼製品の製造販売収益にほかなりません。規模も大きく収益の柱も多いので、電炉単体メーカーは絶対に勝てません。 そもそも電炉メーカーの技術は、電炉を活用した小規模生産で成しえた特殊鋼の技術開発力であり、その点は電炉メーカーにも一日の長があります。 しかし、昨今の情勢で鉄鋼製品へ求められる役割が、一品づくりの特殊製品から世界どこでも調達可能な平易な調達資材となり始めていることも加味すると、特殊鋼での高単価販売を戦略とする電炉メーカー単体での生き残りはより厳しくなっていくものと考えます。
なるほど:1
< 質問に関する求人 >
素材メーカー(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る