解決済み
私は海洋系大学の3年生です。 大学を卒業した後は航海士として働く予定です。 最近では自動化船の開発が進み日本の某フェリー会社でも出港から入港まで全て自動で行う実験も成功したと耳にしました。このような中で将来的に船舶に乗り組んで仕事をする航海士、機関士という仕事はやはり縮小されていくのでしょうか。 私の個人的な意見と致しましては、すぐにとは言わずともいつかその様な時代になるのではないかと考えております。 それが10年、20年、30年、いつになるかはわかりませんが、、 20年ほど前に近代化船というものがあったと授業で聞きました。その頃はあまり流行らずに終わったみたいですが、、 ですがそれから20年経った今、機械の技術進歩は大きく変化し、AIなども発達してきています。 船員の人材不足、技術進歩によりすぐには全ての自動化はならずとも20年前の近代化船の仕組みのような形がとられる様になるのではないでょうか。 私はまだ船で実際に働いた事もない学生です。船は昔から好きでいつか航海士として働く事を願っておりました。日々の技術進歩の中ですぐにとは言わずとも船員という仕事がなくなってしまうのでは無いかと心配です。 その中で自分はどうしたら良いのか、どうしたらできるだけ船で働けるのかを考えております。どうかこの業界に詳しい方、船乗りの方考えをお聞かせ願います。
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大丈夫です!! 絶対に船乗りの仕事はなくなりません。 船は水と空気(大気)の境目で動いていますので水中の環境と空中の環境の両方の影響を受けます。それゆえ、AIや機械化ではどうにもできない部分がありますので人間の判断力と操縦が必要になります。水中だけで動く潜水艦や空中だけで動く飛行機などよりも船はもっと困難です。 1.「目下、AIを応用して無人化航海が成功した」などの研究開発がされていますが所詮、たわごとです。研究をしている方々は電気制御系の人が多いようですが何か無人化の本質がわかっていないと思います。無人化の基本は「故障をしない主機や発電機やボイラーなど船に搭載される機械設備を開発すること」です。人間に例えますと「病気をしない健康で強靭な体を作り上げること」です。 いくらAIをベースとした無人化システムを開発したところでエンジンが頻繁に故障をしていたら本当の無人化にはなりません。 船の燃料はコストが最も大事です。安価であることが最重要です。C重油などは最も粗悪油ですのでそのような粗悪油を燃やして走るエンジンにとって無故障は程遠い環境です。 2.昔、近代化船の研究開発をしました。それがヒットしなかったのは理由があります。1ドル360円がドルショックにより300円になり、250円になり、150円になり現在は110円です。昭和60年代には85円になったこともありました。船の運賃収入はドルです。そのため円高対策として省人化船の研究開発に着手しました。MO船で定員24名になり更にMO・A船で18名、MO・B船で16名、MO・C船で12名を実現するために必死で開発に取り組みました。 しかしその後、日本国籍船に外国人との混乗システムが認められるようになり外国人船員が乗組むようになりました。人件費は日本人の1/10程度に抑えられるようになりましたので、高い金を払って近代化船など必要がなくなりました。また便宜置籍船が常識化してきましたので100%外人乗組員になり近代化船など無用になりました。 3.外国人船員よりも優秀な日本人船員は今後もずっと必要です。 特に重要プラント船、例えば、LNG船、メガコンテナ船、PCTC、資源船などの士官クラスは日本人船員が必要でしょう。 四方八方を海に囲まれた日本には船は必須です。その船を動かして制御するのは優秀な日本人乗組員です。 頑張って立派な乗組員になってください。 4.目下、環境問題で新しい船の燃料の研究開発が叫ばれています。LNG LNG焚きディーゼル機関、アンモニア焚き機関、メタノールなど今後の大きな課題です。またそれらの新燃料を扱える機関士の育成は重要課題です。
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