部内幹部？自衛官を考えている親友がいます。

Question

部内幹部？自衛官を考えている親友がいます。年齢は30代3曹です。

向こう10年陸曹を続けるのと、30代で部内幹部？に合格して幹部自衛官になるのではどの様な違いが生まれますか？

1給料や昇給面
2仕事面の苦労

これらを説明して頂けると幸いです。結婚はしてますが、幹部になった際に家庭的な幸せは厳しくなると覚悟していますので転勤等に関する話は大丈夫です。

Answer 1

自衛隊は勤続年数の評価が重い職場なので、多少は上がりますが大したことはないと思います。幹部自衛官になれば独身・既婚に関わらず営外居住となります。（住宅手当は一部支給）食事に関しても支給がなくなり実費負担となります。＊幹部自衛官としての昇給部分の大半がこれで消えます。その代りに退職金は調整金が多少は加味されます。

仕事面では間違いなく休暇が減ります。まあ、通常は3尉10年、2尉10年、定年の数年に1尉になれれば良い方でしょう。近年は同じ階級で10年以上勤務することも珍しくないので、出世に縁のない人であれば2尉で定年でしょう。（仕事上の責任は重くなります）

幹部自衛官になれば転勤がありますが、近年は「引越し手当」が幹部自衛官の場合は定額支給なので、少しは浮かせることが可能になりました。

大卒で幹部候補生学校から自衛官人生をスタートさせた人はA幹部と呼ばれます。概ね6年で1尉になります。その後は成績次第ですが最低でも2佐、成績が良い人は1佐以上の高級幹部であり、将官も視野に入ります。
部内選抜試験で幹部候補生学校へ行った人はB幹部と呼ばれます。どんなに頑張っても最高位は3佐（極めて少数）です。

同じ幹部自衛官でも人事取扱いには大きな差が生じます。しかし、職責は同じであり、A幹部は数年ごとに何らかの課程（学校）に行きますが、B幹部は部隊勤務を続けます。そしてA幹部の留守の間は任務を引き受けることになります。当然のことながら仕事量は増えます。

近年では幹部自衛官を目指さない自衛官が多い中で、意気軒高なのは素晴らしいことだと言えるでしょう。

Answer 2

親友さんが一般曹候補生出身でしたら、部内幹部だと定年退官の
階級は１尉で定年退官。優秀な方だと階級が３佐となり定年退官時は
昇進して階級が２佐となって定年退官します。

また、自衛隊候補生出身でしたら、部内幹部となり優秀な方だと
階級が3佐となり定年退官。後は幹部学校の成績と部隊での評価で
階級が2尉～１尉で定年退官です。定年退官時の１階級昇進は
余程、成績が優秀でないと今は昇進しません。

私の親戚は部内幹部で幹部となり２尉で定年退官しました。「士」～「曹」
の試験を受験した時も一選抜で合格となり階級が３曹～２曹の試験も
一選抜で合格し部内幹部でも一選抜で合格となったので給与面から
年数が少ないので給与は少なかったと言われてました。
やはり幹部学校時代に得意分野と不得意分野があったので・・・・
階級は部内幹部で幹部となって３尉～２尉の一階級の昇進で定年退官
しました。

Answer 3

１ 給料や昇給面
陸曹と幹部では俸給そのものが違います。
詳しくは給養陸曹等に方面総監部から配布しているハンドブックを参照してください。
ただし、幹部は営外居住が基本なので営外手当は出ません。

２ 仕事面の苦労
指揮官になれば部下の人生を背負い、幕や方面等の担当者になれば席に座った瞬間からその分野のエキスパートとして計画立案し何十もの駐屯地や部隊を指導していかなければなりません。
幹部自衛官にとって課業時間とは隷下部隊や指揮下部隊に行動させ、監督する時間であって、計画や評価、そして必要な知識の取得などはそれ以外の時間で行います。当然課業時間外だろうが調整の電話は遠慮なくかかってきます。
まあ、これらはあくまでも一端に過ぎないので、そういう仕事が嫌ならば陸曹でいた方が良いでしょう。

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