義肢装具士という仕事の将来性ややりがいを教えて下さい。

Question

義肢装具士という仕事の将来性ややりがいを教えて下さい。

Answer 1

勤続年数10年の義肢装具士(以下PO)です。

・POの将来性
色々な考えがあると思いますが、現状厳しい方向へ向かっていると感じています。
特に、健康保険・社会保険等の適応範囲が狭まっている事が大きいです。過去には割と融通が利き、患者の必要な装具であれば大抵は保険適用となっていましたが、近年PO側の不正請求があったこと等が影響し、保険が適用されにくくなっています。それに伴って、担当医も装具を処方しづらくなり、仕事が減っている印象です。
また、医学の進歩により、今までは装具を必要とした手術が、装具不要となる例もあり、装具自体の有用性が薄れている面もあります。

・POのやりがい
やりがいはある仕事だと思います。義肢装具は基本的にオーダーメイドでの受注製作となるため、患者一人一人に合わせて採型・製作を行いますが、上手く製作することができ、患者が喜ぶのを目の前で見られるのは他の職種ではなかなかない事だと思います。
ただ、基本的に給料はあまり高くなく、残業の多い職種でもあります…。

就職先として考えているのであれば、POは正直あまりお勧めしません。
医療職に就きたい、モノづくりがしたい、患者（顧客）と直接触れ合いたい、等の気持ちがあるのなら向いているかと思います。