現役救命士です。 各地域の救急活動は各地域のメディカルコントロール体制(以下地域MCと略します)というものにしたがって活動しています。 それぞれの地域MCでは、傷病者の状態に合わせたプロトコル(活動マニュアルみたいな活動の決め事です)を作成し、その地区の救急隊はそのプロトコルにしたがって活動しています。 ですので、各MCによって現場での除細動回数は異なってきます。 自分の所属するMCでは、まず2回まで救命士の判断で除細動を行います。 その後は医師に指示をもらい、薬剤投与などをした後に、やはり医師の指示により除細動を行います。 つまり現場の救命士の判断で行える除細動の回数は最高2回までで、あとは医師の判断で数回現場での除細動を行う感じです。 今のAEDは性能が上がってきているので、1回目、もしくは2回目の除細動で心室細動という重症な不整脈を取り除くことができます。 2回の除細動でも心室細動が続く(除細動の適応が)場合は、難治性の心室細動と呼ばれ、除細動だけでは心室細動を正常に戻すことができない場合が多いのです。 現場で救命士が医師の指示をもらい薬剤投与をして除細動を行う場合もあれば、急いで病院へ搬送して、病院での治療を優先する場合もあります。 地域MCによっては1回目の除細動の後は、2回目を行う前に医師に確認するようなプロトコルもあれば、3回までは救命士の判断で除細動を行うプロトコルのMCもあります。 ですので、その地域MCに所属する医師の判断で、現場での除細動回数は変わって来ます。
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