映画やドラマの現場で使われているマイクロフォンについて質問です。

Question

映画やドラマの現場で使われているマイクロフォンについて質問です。質問したいのは、映画やドラマの現場で実際に使われいるマイクロフォンはどれかを知りたいです。どんなタイプでどのブランドで、どの商品か。
実際に使えるものが知りたいです。

というのも、
私は外国で映像関係の仕事をしています。
ただ友達の経営する映像の会社なので、もともとこの業界にいたわけではありません。
たまたま私に仕事がなく、たまたま動画の編集が好きで、たまたま社長も頼める人がいなかったから手伝わせてもらっているという感じです。ちなみにこの友達（社長）もあまり撮影に関することは詳しくありません。外国で撮影コーディネーターの仕事を並行してやっているため、現場にいるチャンスが多いというだけで、どのカメラがいいとか、どのマイクロフォンがいい、とか、そういう撮影に関する詳細はまったく知りません。
なのでいつも二人で手探りで動画を作っています

先日この社長の会社の宣伝のため、ショートドラマを撮ることになりました。
以前にも一本撮ったのですが、そのときはカメラの音声をそのまま使い、撮影を外でしたため雑音がひどく、結局ほとんど音声を使えませんでした。

なので、今回はいろいろ検索して、ピンマイクを購入しました。
送信機を演者さんにつけて、受信機をパソコンにつけて音声を撮りました。
撮影スタッフが私だけだったので（社長は演者）、現場で音声をチェックしている時間があまりなく、結局借りている場所を使える時間が来てしまい、そのまま帰ってきました。

しかし、あとで音声を聞いてみると、部屋の反響音がすごくて、声はちゃんと聞こえるのですが、結局この音声は使えない、聞けたもんじゃない、と社長に言われました。
しかも、社長は、この業界では、自分の口パク映像に、役者自身が音を当てていく行程が普通にある、と言っていて、眉唾ものです。ほんまかいな。
いや、あるのはあると思いますよ。でも映像を撮っているすぐ側で音声も同時に撮っていると思うんです。後から声を入れたら映像と音声が絶対ずれるじゃないですか。

なので、次回そういうことがないように、実際に現場で使われている部屋の反響音とか外の風の音とかそんなの全然気にならないマイクロフォンをご存知の方がいらっしゃったら教えてください！！！
現場の常識がマイクロフォンをいくつもセットしている、というのならそういうことも知りたいです。外と中のマイクロフォンを変えている、とか、
雑音はあとでソフトで消している、とか、そういう細かいことでもありがたいです。

よろしくお願いします！！

Answer 1

僕の専門は映像で、音響に関しては余り詳しくはないので、参考になるか
どうかは分りませんが・・・

映像作品を制作するプロの現場、あるいは放送業界のロケで主に使われて
いるマイクロフォンは、ドイツのゼンハイザーの製品です。
wiki にある程度詳しく書かれていますので、詳細は省きます。
型番で言うとゼンハイザーMKH416あたりが良いのではないかと思います。
とにかく指向性の高い『ガンマイク』と呼ばれるものを使うことです。
ダイナミック・マイクロフォンは音楽録音には向いていますが、映像で
それを使うと余分な音を拾い過ぎる結果になると思います。

ただ、良いマイクロフォンを使っても、音の録り方や現場環境が悪ければ
結果は余り変わらないと思います。マイクロフォンの機能で風の音や部屋
の反響を取り除くことは出来ないので、屋内と屋外でマイクロフォンを取
り替えることはないと思います。
業務用カメラには、音声チャンネルごとに風音軽減設定がついていると
思いますが、少しの効果しかありません。
マイクロフォンにも風防（ウインドスクリーンやウインドジャマーなど）
が備品で付いていますが、それも同じです。
余分な音を拾わないためには、ブーム（マイクに取り付ける竿）を使って
できるだけ音の発生源にマイクロフォンを近づけることですが、それでも
風の音と部屋の反響を完全に取り除くことはできないと思います。
ただ、指向性の高いマイクロフォンを使うことで周囲の音を余り拾わなく
なるので、一定の効果は期待できると思います。
あとは、編集でどれだけ余分なノイズや反響をカットできるかという問題
になると思います。これは全くの専門外になるのですが、映像編集ソフト
以外に音響専門のデジオン（Digion）などのソフトで音声編集した方が、
きれいに仕上がるのでは？という印象はあります。

マイクロフォンの複数使用についてですが、これは通常のロケでは必要が
ないと思います。オーケストラなどの楽器演奏の収録では、楽器のパート
ごとにマイクを立てますが、街頭ロケでは余分な音を拾うだけです。
セリフのある演者1名と環境音の収録ならば、ガンマイク1本とピンマイク
ひとつで充分です。ただ演者が増えた場合はピンマイクが人数分必要に
なります。ご存知でしょうが、業務用のカメラは音声入力端子が4系統ほど
ありますが、音質が悪くなるので普通は2系統しか使いません。
つまり、ステレオのLとRをモノラルの２トラックとして使用します。
ガンマイク1本とピンマイク2個の場合、カメラの入力端子が足りなくなる
ので、ロケでは音響スタッフがポータブル・ミキサーを使用しています。
使い方は通常の音声ミキサー（音声調整卓）と同じです。

最後に・・・
映像もひとつのシーンのトーン(色調、明るさなど)を揃えないといけない
のですが、音声も同じです。例えば噴水のある公園でロケをした場合、
カメラのアングルが変わる度に、環境音を録るガンマイクの角度も変えて
いたら、カットごとに噴水の音の大きさがばらつきます。全体の様子を
考慮して音を録る必要があります。
これは僕の想像ですが、シーン全体の尺を考えて、環境音だけを別録り
しておくという方法もあると思います。そうすれば映像にカットが入って
も音声はつながります。
ピンマイクから入る環境音は、人の声に合わせて音声レベルを絞れば、
殆ど聞こえなくなるのでは？と思います。
部屋の反響については、床や壁が大理石のようなものだと音の反響が特に
大きくなります。もし借りれる部屋が他にもあるのであれば、部屋の変更
をお勧めします。
撮影前の録画と録音チェックは必須です。今の2人体制では厳しいです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%BC