20代半ばから音響スタッフを目指すことは可能なのでしょうか？

Question

20代半ばから音響スタッフを目指すことは可能なのでしょうか？恋人が音響スタッフになるのが夢だそうです。
工業高校卒業後地方公務員として働いていて、音響に必要な関連の専門学校や大学の卒業資格、その他資格等の取得も特にないかと思います。

私個人で調べてみた限りだと、専門資格取得等の要件は特に無さそうですが、関連分野の専門卒が一般的な進路だと把握しています。

身内にテレビ業界の人間がいる、ということだけは聞いたことがありますが…資格無し、実務経験なし、業務に有利な学歴なしの状態で、ツテだけで採用してもらい、仕事していけるものなのかも疑問です。

学費が高額な為、働いて今から専門に通うつもりも本人には無さそうです。

年齢や交際期間を考えると、そろそろ結婚を考えてもいい時期なので…彼が本気でやりたいことであれば応援したい気持ちですが、準備不足のままチャンスがあったらやりたいくらいだったら、本音としては色々考えてしまうところがあります、、、

ご存知の方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いします。

Answer 1

26歳から舞台音響（演劇）を始めた者です。
正直、できなくはないが難しいというのが本音です。

自分の場合は、知り合いの社会人劇団の手伝いみたいな形からスタートして、劇団メンバーになりつつ公演を重ね、インターネット上のスタッフ募集ページに掲載したところから広がったものが重なって、徐々に仕事が増えていった形です。したがって「音響会社の社員」ではありませんし、スタッフ仲間とチームを組んで仕事をしていたこともありません。合間で別の仕事もしています。

働く形態として、会社員になる・スタッフチームで仕事をする（フリーランスの集まり）・完全フリーランスの3形態があります。
社員になるには中途経験者、または専門等からの新卒が一般的です。大手は大卒を優先している場合もありますし、中小ではケーブル巻きすらできないような経験ゼロの人を受け入れる余裕は全くありません。
フリーランスの場合は、学歴や経歴が関係しませんが、その代わりに「つながり（コネ）」が非常に重要です。仕事の上手い下手と、仕事がたくさんあるかどうかは別の次元の話だったりします。専門卒だと同期・先輩後輩・講師の先生という非常に強力なツテを持っていますから、仕事の融通しやすいのも確かです。基礎は持っていますから頼む側も最低レベルがわかる安心感もあります。

必要な資格はありませんが、車の免許はないと大変です。準中型免許（2tロングのアルミバンに乗れる）くらいあればトランポ（運搬係）としての仕事ができます。
電気工事士の資格があると、電源を仮設する現場では重宝されます。あとは高所作業車も現場規模によっては便利かと。フルハーネス・仮設足場の講習も受けておくと良いでしょうか。
舞台機構調整技能士という資格もあります。必須ではないですが最低技術を証明する目安にはなります。

今や音響は、ごく小規模なものを除いてパソコンとネットワークが必須の時代になっています。音響が初心者でも、パソコンによるネットワーク構築が得意でしたら、そういう分野から入り込むという方法もあります。

現実的には、アルバイトで良いのでどこかで経験されてから判断するのが良いように思います。
最低限「8の字巻き（逆相巻き・手8の字と言う場合もあり）」ができればアルバイトできます。8の字巻きすらできなければ音響の仕事は何もできません。

明確な将来へのビジョンを示してもらうことが大事かと思います。特に、小規模の現場では単価が非常に安いですし、このご時世で仕事そのものがありませんから、どうやって生き抜くかを見通していないとだめです。
明確なビジョンすらなければ、将来的に完全無職になっても自分が彼を支えるんだ、という気持ちがない限りは、OKするべきではないような気はします。

Answer 2

現実的には厳しいです。私は20歳で専門学校を卒業し、そのままずっと音響・関連業務の仕事をしています。
とにかく経験で力をつけていく世界です。20代半ばで知識がなく、この世界に飛び込もうとしても無理があります。専門用語、音、電気…覚えることは多々あります。機材の種類も例えば「マイク」といってもメーカー、種類が多々あります。ちょっとしたライブの現場だったら仕込み図を渡され、「わからなかったら聞いてね～」みたい感じで作業が始まるのは当たり前です。
私としてはおすすめしません。