すでに他の方から電験という回答をいただいてますね。 ここでは実際に電力会社の視点の一例をイメージして みましょう。 ある社長さんが新規の工場の建設の相談で電力会社を 訪ねてきました。対応するのは電力会社の社員のアナタ です。 今回は工場の安全装置についての相談です。 電力会社は地域の変電所から工場やビルや住宅に電気を 供給しています。その変電所には事故防止の安全装置が あります。 かたや新規工場にも社長さんが安全装置を設置します。 この各々の安全装置のバランスの相談です。 理想は変電所がソコソコ鈍感で工場が敏感な状態です。 これが逆で変電所が敏感で工場が鈍感だと、 工場の事故の時に工場安全装置が昼寝状態で 変電所安全装置が先に働きます。 すると周囲の工場、ビル、住宅も一斉に停電に なってしまいます。(波及事故と呼ばれます。) それでは工場を敏感にすれば良いかと言えば 単純ではありません。 通常、工場の安全装置は1個ではなく階層別に 複数設置されます。1つの事故で全工場が操業停止 するのではなく、悪い部分だけ切り離すためです。 ホラ、住宅のブレーカだって子ブレーカに分岐して 悪い部分だけ停電するでしょ。 工場内の下位ほど敏感に設定するのですが モータは起動時に大電流が流れるので、これに あまりに敏感に反応すると、毎朝、警報が鳴って 停止して仕事になりません。 なので ・工場下位=>事故以外で誤作動しない程度に敏感に ・工場上位=>下位より鈍感に ・変電所 =>工場より鈍感だけど本当の事故には反応 というバランスを電力会社と工場で調整しなくては なりません。 それを図面と一覧表とにらめっこして様々な角度から 検討して決定しなくてはいけません。 これが保護協調といって電力会社の仕事の一例です。 ここには電線もペンチも出てきません。 こういったテーマを試験範囲にしているのが電験です。 1種電気工事士などでも「ほんのかすり」程度に 試験範囲にはなっています。 という事で電験に挑戦ください。 なお上記の実際の現場ドラマがイメージできると 電験の「保護協調」の試験勉強でグラフと計算の 無味乾燥した練習問題にも取り組みやすくなるのかなあと 思い投稿しました。 (あの頃、私はこのテーマが????で苦手でした。) 頑張ってね。
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