これからはガソリンスタンドはエネオス、出光、コスモの三つに集約されていくんでしょうか。その他にキグナス石油、農協、商社系…

Question

これからはガソリンスタンドはエネオス、出光、コスモの三つに集約されていくんでしょうか。その他にキグナス石油、農協、商社系、があるみたいですが。今年冬に帰省したら全部なくなってしまっていて寂しかったですね。車がないとどうにもならない地区にあるもんですから。

Answer 1

あなたがどの程度、ガソリンスタンドや石油元売会社についての知識があるかが不明なので、基本的なことからお話しします。

まず、石油元売会社についてです。

以前は、日本政府が認め登録した元売業者だけが石油元売会社とされたのですが、現在はそのような登録はなくなったため、石油元売会社とは原油からの精製とその製品販売の事業を大規模に行う企業とすることが一般的であるとされています。

これを当てはめると、現在の日本には国内市場占有率の高さ順に、「JXTGエネルギー」、「出光興産」、「コスモ石油」、「太陽石油」、「キグナス石油」の石油元売5社があります。

因みに、「JXTGエネルギー」のガソリン販売シェアは50％で国内第1位で、原油の処理能力1日当たり193万バーレルも国内第1位だそうです。

なお、石油元売会社のガソリンや灯油、軽油などの石油製品の販売事業についてはごく少数の直営店のほかに、 多数のガソリンスタンドの経営会社及び経営者と代理店や特約店契約を結び、そのガソリンスタンドには石油元売会社の看板が掲げられています。

しかし、飽くまでもガソリンスタンドは石油元売会社から石油製品を仕入れて販売するだけの企業であり、石油元売会社とは別企業です。

従って、あなたが例に挙げた「農協」と「商社系」のガソリンスタンドも販売企業であり、石油元売会社の集約とは直接的に関係がありません。