「医療通訳士」になるための医療通訳技能検定試験は、英語・中国語・ロシア語などの言語通訳試験等がありますが、「手話の医療通訳」というのは、特にありません。 「手話通訳者」になるには、まずは、市町村の社会福祉協議会主催の「手話奉仕員養成講座」の入門と基礎講座を受講する。地域によって違いますが、週に1回、2時間の講義を、1年半から2年間受講して、卒業します。 その次に、県の手話通訳養成講座を、週に1回、2年間、受講します。 これで、4年間、手話を勉強したことになりますが、これだけでは、手話通訳者には、なれません。 4年間の講座を卒業した後も、手話通訳問題研究会の講義を受けます。 そして、手話通訳者全国統一試験に、合格して、初めて、県または地域の登録手話通訳者になれます。 でも、週に1回、4年間、勉強しただけでは、通訳者になることは、ほぼ不可能です。手話通訳者全国統一試験の合格率は、平均15%ぐらいです。 さらにその上の資格が、「手話通訳士」です。国家資格ではありませんが、 厚生労働省の認定試験です。 手話通訳者に合格した人が、3~4年間、実践経験を積んだ人が、受けることが多いですが、 それでも、合格率は、平均10%以下です。現在、日本国内で、およそ3000名います。 看護師や助産師と手話を両立する場合、日常会話ができる程度では、ろう者の方と意思疎通は、困難です。医療事故が発生します。 手話通訳者になるか、できれば、専門的な知識を身につけた「手話通訳士」の資格を取ったほうが、いいでしょう。法律(裁判所)、医療、政治(政見放送)、福祉関係などのあらゆる専門知識が必要です。 「手話通訳者」になるためには、、毎日、ろう者とお喋りできる環境なら、4~5年で、合格できる可能性があります。さらに、その上の「手話通訳士」になるのは、最短でも、7年ぐらいは、必要だと思います。 埼玉県の所沢には、国立リハビリテーション学院の手話通訳学科があります。 そこは、2年間のコースで、手話通訳者を養成しています。授業中、休み時間などでも、日本語禁止です。手話のみ。大変厳しいです。 看護の専門の大学で、看護師の資格を取ったあと、国立リハビリテーション学院に入学しても、いいと思います。大学在学中に、看護師の資格と手話通訳の両方の資格を同時に取るのは、不可能に近いです。まずは、看護師や助産師の資格を取り、その後、手話通訳を目指したほうが、いいと思います。
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