救急隊の中での救急救命士は、医師や看護師の居ない災害現場において唯一の資格を持った医療従事者となります。このため、傷病者を生理学的、解剖学的に素早く観察し、何が原因で生命危機がひっ迫しているのかを即座に判断し、可能な範囲で処置を行わなければなりません。こうした医学的な見地から観察を行うプロが救急救命士です。自身が救急隊長でなければ、隊長に傷病者の状況を伝え、搬送先の選定についての助言や進言をする事もあります(最終的な搬送先等の選定は責任を持つ隊長が判断するべきなので、救命士だからといって越権行為は控えるべきです)。