解決済み
国家公務員 二次試験についての質問です。 一次試験が合格すれば、人事院の二次試験で落ちる事は 殆ど無いと知恵袋でも見かけます。 でも、去年の実績では一次からでも二次合格の倍率は1.5倍。決して殆どの人が通る数字では無いと考えます。 これは一次合格者の辞退者が多いと考えて良いのでしょうか? 辞退者などを除いた、実質倍率はどのくらいでしょうか?
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辞退者数や実質倍率については人事院では公表されていませんが、H30年度の合格最低点が掲載されているので、大雑把な計算となりますが、ここから実質倍率を推定することが出来ます。 人事院 https://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/heikin/shikeng1_heikin.pdf 国家公務員試験では、素点で評価するのではなく、標準点という偏差値化した点数を使います。 概ね平均点の人が500点、最高得点の人が1000点になります。 試験区分によって合格最低点が異なりますが、ここでは行政関東のものを使うこととします。 (1)1次試験の合格最低点 389点 1次試験は配点は全体の6/9(教養+専門)なので、 389x9/6=583.5 標準正規分布では、上位28.8%になります。 つまり、1次試験の実質倍率は3.47倍になります。 H30年度の1次合格者数は2493人だったので、2493x3.47=8650人が実際に受けに来た人数になり、申込者数が11616人だったので、約3000人が辞退したことになります。 (2)最終の合格最低点 557点 1次合格者は、残りの3/9(小論文+面接)が採点されます。 2次の平均点は159点(小論4、面接C)になりますが、「1次合格者」の平均なので、1次ギリギリで受かった人は、一般的にそこまで取れないので、2次の点数が基準点(各科目最低取らなければならない点数)ギリギリだとすると、 389+96(小論3、面接D)=485 となり、全く合格には届きません。 一方、1次合格で真ん中の成績の人、つまり上位14.4%の人は、 439+159(小論4、面接C)=598 となり、今度は少し余裕があります。 つまり、2次の実質倍率は2倍はないことになります。 そこで、ギリギリ最終合格の人が、2次で96と159の間の139点(小論3、面接C)を取ったと仮定した場合、1次の点数は、 557-139=418 となり、これもだいたい389と439の中間になります。 この1次の点数は、標準正規分布では、上位19.7%になります。 したがって、2次の実質倍率は28.8/19.7=1.46倍なります。 公表されている数字では、1次合格者2493人/最終合格者1696人=1.47倍なので、辞退者がほぼいない事になります。 以上のことから、 ・1次の辞退者は多いが、2次の辞退者はほぼいない。 ・1次ギリギリの人は、2次でよほど頑張らないと合格出来ない。 ということが分かります。 かなり細かい計算は端折っていますので、詳細を知りたい場合は聞いてください。
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