計器の校正の仕事について

Question

計器の校正の仕事について計器の校正という求人を見かけました。

計測器などが表す値が標準となる値に比べてどれくらい誤差があるのかを確認する作業だと聞いたのですが実際にその仕事に就いている方に質問です。

会社や扱う計測器によって変わると思うのですがその仕事の難易度ややりがいといった概要を教えてください。

補足

ちなみに私の見たその求人は経験・資格等不問でした。

Answer 1

機器の校正は製造業にとってとても重要な業務になります。外部に出している場合も多く、求人はその請負企業の求人募集だったのでしょう。分かりやすいのは計量器です。質量はつい最近までは、kg原器というもので厳密に規定されていました。現在は質量の定義が変更されましたが、分かりやすいのでkg原器で説明しますと、世界で９つあるkg原器と誤差が殆どない標準分銅を用いて天秤を測定してどれくらいの誤差があるかを検証します。kgの基準であるkg原器と繋がっている標準分銅で検証しているので、その天秤の誤差がどの程度であるかは正確に判定されたことになります。これをトレーサビリティといい基準と繋がって検証した証拠となります。このように、正確に検証したことを証明しながら校正（誤差がどれくらいあるか測定すること）を実施していきます。やっていることは標準分銅を計量器で測定するだけなので、非常に単純です。使用する分銅がkg原器と繋がった由緒ある分銅であるということだけです。質量のほかに、温度、湿度、硬さ、光度、長さ、時間、圧力など多くの単位が校正されていますが、トレーサビリティという形で単位の絶対的基準と繋がっていることが重要なのです。