短答式試験合格、おめでとうございます㊗️ 基準は丸暗記が結局は一番効率がいいと思います。 基準のみ基本書から切り離し、崩れないよう製本して持ち歩きます。 歩いている時は、スマホから聴くよりも、聞こえないような小声でブツブツと暗唱するのがいいです。つっかえたら、直ぐに基準を見直します。「聴きながら」ではなく、自分の声の方が脳が記憶します。 デスク学習の時は、論文演習の形式でアウトプットするのがいいです。最後はいかにアウトプット出来るかが勝負だからです。基準だけを書き出すのは非効率です。 基準は、「不動産鑑定士の唯一無二の最低限のバイブル」、というのが国交省の考え方です。基準には、国交省が「こうあって欲しい」という熱い期待や願いが込められて作成されているのです。 したがって、単なる無味乾燥な言葉の羅列ではない、ということを良く理解しておく必要があります。 絶対外せない最重要単語のほか、「すべき」「努める」などは国交省の思いが込められているので、この部分のフレーズもポイントです。 さらに実際に鑑定をやるとわかりますが、近隣地域の選び方、同一需給圏の選定、事例収集、時点修正、三法併用など、必ずやらなければならない鑑定評価の手順、やり方、項目も必ず正確に押さえておく必要があります。 実際には、基準の知識だけでは到底実務評価はできませんが、基本中の基本なので、丸暗記というと馬鹿げていると思われがちですが、何度も言いますが、「実務をする上で最低限の知識」なので、基準の丸暗記が推奨されているのです。 以上のように、基準はやたらと長い文章の羅列ではなく、「こうして欲しいこと」「絶対守らなけばならないこと」「鑑定士として習得すべき専門知識」に大きく大別されて作られているので、マーカーで色分けして覚えるのがいいと思います。 世はデジタル化の流れですが、鑑定士の論文対策はやはり紙ベースです。色分けされて、ボロボロになった基準を今もずっと大切に保管しています。 余談ですが、国交省と日本不動産鑑定協会は、本当に基準の一字一句の表現にこだわって作成しています。これは鑑定士になってから知ったことですが、単なるお役所仕事ではないですね。何遍も何遍も推敲されて基準は見直され、今に至っています。 なので作成者からすれば、薄っぺらい基準くらい、何故そうなっているのかの理由も含めて、正確に理解し、覚え、それを論文で表現した受験生を合格させたいという気持ちになるのです。 あまり暗記のテクニックに拘るより、先ずは基準を正確に理解するようにしてください。 その上での暗記ですが、私の場合は、トイレに貼ったり、休みの日は家族相手に覚えたことを聞いてもらい間違いを指摘してもらったり、お風呂でもビニールに包んだ論文演習で添削されたテスト結果の暗唱など、目のつく所は全て基準があるような環境とし、細切れ時間を最大限有効に活用しました。 それと、暗記と並行して、出来る限り演習を受けることをオススメします。 論文突破には、基準だけでは足らない要素が沢山あるからです。 インプットとアウトプットの両輪ですよ。 ハードな試験ですが、この試験は頭脳だけではなく、やはり合格したいという強い思いが重要だと思います。私の時の受験同期生の中には東大出身者が何人もおり、「丸暗記なんて馬鹿馬鹿しいから、キーワードだけ覚えて、あとは自分で論文を組み立てるよ」と鑑定士試験を甘く見てた人達もいましたが、ことごとく不合格になりました。 誠実に、正確に、地道に、頑張ってください!
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