薬科大に通う者です。 私は将来、難病、具体的に言うとクローン病という病気の治療薬を研究したいと考えています。 …

Question

薬科大に通う者です。

私は将来、難病、具体的に言うとクローン病という病気の治療薬を研究したいと考えています。

ただ、まだ就職について何もわからず、ただ漠然とそのようなことがしたいと考えている次第です。

このような場合、就職先はどこが良いのでしょうか？自分なりに製薬会社を調べてみたものの、あまり参考にはなりませんでした……

また、そのようなところに就職するのにはどのようなことが必要でしょうか？将来的にはもちろん、薬剤師免許はとりますが、その他に取っておいた方が良い資格・経験などありましたらご教示願いたいです。

よろしくお願いいたします！！

Answer 1

製薬企業の研究職ではなく、大学教員とか、公的研究機関の研究職を目指した方がよいと思います。

理由は、1番目の回答者の方がおっしゃっている通り、製薬企業に入社して「私はこの研究をしたいです」と上司に要求 (要望) しても通りません。
大学や公的研究機関なら自分の希望が簡単に通るのかというと、そんなこともないのですが、少なくとも製薬企業よりは、「自分のやってみたいことをやれる可能性」が高いです。

大学の個々の研究室を調べ、公的研究機関の個々の研究室、研究チームを調べて、あなたの夢が叶う道を探すべきです。

薬学部の6年制学科の学生さんのようですが、大学教員を目指すにしろ、公的研究機関の研究職を目指すにしろ、博士課程に進学する必要があります。
「学部卒」の学歴で、どこかの大学で教員になるとか、公的研究機関で研究職になるというのは不可能です。
もし、インターネットで「6年制学科の場合は、学部卒の学歴で可」という趣旨で募集がなされていても、それは研究職ではなくて「研究補助員や実験助手」などの募集です。

「民間企業のほうが望ましいから、製薬企業に就職したい」とか、「クローン病の研究という夢が変わって、別の夢を持つようになる可能性があるから製薬企業に就職したい」などの理由があるのなら、製薬企業の研究職を目指すしかありません。
この場合でも、博士課程に進学した方がよいと思っています。

6年制学科を卒業しただけ、「学部卒」の学歴で、製薬企業の研究職になることができた人も確かに存在しますが、あなたがそんな人になれるという保証はできません。
製薬企業の研究職を目指す上で、薬剤師免許があるから大きな武器になるとか、薬学部4年制学科・理学部・工学部・農学部・医学部生命科学科など出身の人たち (もちろん、これらの学部学科の人たちは、修士号を持っています) と比べて有利になるということはありません。

また、あなたがどれくらいのレベルの大学に居るかにより、「製薬企業の研究職になれる可能性」について、大雑把に推測することもできます。
「大学名は関係ない」とか「なんという教授のもとにいたかが重要 (どの教授の教え子であったのかが重要)」というのは、ウソではありませんが、結果論として、有力大学・名門大学・難関大学の出身者が製薬企業の研究職についているのが、過去数十年間変わらない事実です。

(以下は、薬学部がまだ4年制だった頃、いわゆる旧4年制時代 (2005年4月以前) の入学者も含めての話ですが)
【一般論として】

製薬企業や化粧品企業の研究職に就いている「薬学部出身者」は、

① 東京大・京都大に入学して → 東京大・京都大の大学院に進学

② 地方旧帝大に入学して → 東京大・京都大の大学院に進学

③ 地方旧帝大に入学して → 地方旧帝大の大学院に進学

④ 地方旧帝大に準じるレベル (地方旧帝大の次席に来るレベル) の大学に入学して → 東京大・京都大・地方旧帝大の大学院に進学

⑤ 地方旧帝大に準じるレベルの大学に入学して → 同大学の大学院に進学

した者が『多数派』です。それも『多数派』とされる上記5種でも、その比率は等分ではなく、偏りがあるのが判明するはずです (しっかりと調査をすれば)。
たまに勘違いをしている人がいますが、いわゆる『予備校が作成した偏差値ランキング』などで難関校・上位校とされる大学の出身者が「大手企業の研究職」として働き、中位校～下位校の出身者が「準大手あるいは中堅企業の研究職」として働いているわけではありません。

Answer 2

製薬会社で、自分のやりたい研究ができることはありえません。どうしてもやりたい緊急がある場合は、大学に残るしかないでしょうね