解決済み
美大生の教職免許の使い道について。現在東京芸術大学のファインアート系の学科に通っています。 両親に激しく勧められ、学部一年の頃から教職免許取得のための単位を取っており、去年は介護等体験にも行って参りました。 ですが私自身は教員免許の取得にあまり前向きではなく、中学、高校の教師になりたいとも思っておりません。(美術教師になる事自体難しいようですが、タイミングに恵まれており、私立の母校の教師になるチャンスはあるようです。) 芸大生(特にファインアート系)の就職先は少ないと聞いておりましたし、世間でもそのような情報が多く流れおりますが、実際には企業からのお誘いや引き抜きがあり、卒業後の進路に不安はありませんでした。 また、大学4年の教育実習の時期が就活や卒業制作の時期と重なってしまう事の大変さも分かりました。 両親にはよく「教師にならないにしても個人で絵画教室を開く時や、ワークショップなど何かしら活動をする時、作家業を辞めた後仕事を探す時など、教職の単位を持っていた方が便利だ。」と言われておりましたが、調べてみたところ教師になる以外での教職の単位の使い道は殆ど無いようでした。 それらの事から教職の単位を取ることを辞めたいと言う気持ちが大きくなり、とても迷っています。 大学一年の段階で両親の考えに流されず、自分の意思を持って説得出来なかったこと、よく調べもせずに決めてしまい大切な制作時間を無駄にしてしまった事をとても後悔しております。 実際、教師になる以外で、教職単位の使い道はどのようなものがあるのでしょうか。 また絵画教室で教える、または教室を開く際は、免許を持っていた方が信頼されるなどという事はあるのでしょうか。 辞めるにしても続けるにしても、単位の取得に対する迷いを無くしたいです。ご回答よろしくお願いいたします。
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既に回答が出ていますが、教員になる以外ではほぼ無意味です。 ただし、「過去の歴史」を知っておくと色々な話しが関連して来ます。 教員免許を取る上で、過去の歴史は重要です。 世の中がまだ昭和と呼ばれる時代の頃、日本は高度経済成長期といってみんな裕福になり始めました。 それに伴って出生数が一気に伸びて、ベビーブームと言う物が発生しました。 高度経済成長以前は中卒で就職する人が多く、大学に進学する人は本当に一握りでした。そして大学に進学した中でさらに教員免許を取ろうとする人は本当にほとんどいませんでした。 誰も教員免許を持っていない状態の時に、ベビーブームで子どもが大発生した訳です。 当然発生するのが教員不足です。 どれくらい当時やばかったのかと言うと、大学卒業をして就職活動をしたけど全社不採用だったとしても、教員免許を持っていれば、教育委員会に免許を持っているよって伝えるだけで無条件で即採用となっていたくらいです。 当時の大学卒業者で教員免許を持っておらず、就職先が決まらなかった人は、「教員免許さえ取っておけば・・・」と、みんな後悔しました。 逆になんとなくよくわからないけど教員免許を取っていた人は、「教員免許があったせいで救われた」と言う事になりました。 この時期から世の中でいわれるようになったのが、"何かあった時のために教員免許だけは取っておけ"と言う考え方です。 教員免許は"保険"と言う考え方です。 実際にこの現象を自分の目で見ている50代~70代くらいの人たちは、今でも完全にこの事を信じていますし、実際にそういう時代が存在していたんです。 と言う訳で質問に戻りますが、こう言う過去の歴史があったせいで、親はとりあえず教員免許は取っておけとしつこく言って来ますし、実際にそれを見て来ているので説得をしようとしても不可能なんです。 じゃあ親世代の考え方を踏まえた上で、絵画教室などを考えて見ます。 全員中卒で高校に行く人が少なかった時代に大学にまで行って、さらにいつでもなりたい時に教員になれる教員免許まで持っている。 そんなレアな人が絵画教室を開いてくれるんです。 みんなありがたがって参加しますし、信頼性は抜群な訳です。 だから親はそういう訳です。 ちなみに厄介なのは、質問者様の親だけがそういう思想では無い事です。 質問者様の親と同世代の人たちもみんな同じ考え方です。 高齢者が参加する絵画教室のような物はこの典型で、みんなが素晴らしいと思っていればそれはそれで成立してしまうんです。 さて、過去の歴史の話をもうちょっとします。 子どもが大発生していて教員免許を持っていれば誰でも採用していましたが、それでも人員不足でした。 とりあえず免許保持者を発見次第即採用です。 でも免許を持っている人の人数には限界があります。 つまり、免許を持っている人を増やすしかありません。 当時文部科学省はそう考えて、教員免許が取れる大学を一気に増やしました。 さらに大学生達も免許が保険になるとわかったので、みんな一斉に取り始めました。 この結果、免許を持っている人が爆発的に増加しました。 逆にベビーブームは終了して、今度は一気に少子化に突入しました。 この結果、子どもの数は全然居ないのに免許を持っている人だけが大量にいると言う状態が発生した訳です。 これが今の状態です。 結果として現在は、持っていても無駄だし役に立たないもの。と言う事に教員免許はなってしまっています。 なので全く役に立たないくせに、親世代は昔の事を経験しているので役に立つと思っていると言う状態なんです。 ただし、一応親世代の考えが成立する場合もあります。 今から少子化が終わり、前回を上回るベビーブームが発生すればチャンスはあります。 なので絶対に今後役に立たないかは何ともいえません。が、現状からすると無意味に終わりそうですけどね。 ちなみに心理学の世界の話しなんですが、人は自分の成功体験があると、その成功体験を真似すると言う性質があります。 逆に成功体験がある時に、未経験の方法があったとしても実際に体験するまでそれを認めません。 教員免許のせいで救われた人たちや無くて残念がっている人たちを見たと言う成功体験と、持っていても役に立たなかったと言う未経験の体験。心理学的には絶対に成功体験を選んでしまいます。 ただし、持っていても役に立たなかった事を認識できる時があります。 それは実際に体験した時です。 いざ就職活動が失敗して無職になりそうになった時、ここでやっと教員免許の効果が無いと言う事を認識してくれます。 が、親を説得するために無職になって大失敗する。と言うのは現実的では無いです。 つまり、親を説得する事は不可能なんです。 と言う訳で、それを踏まえた上で色々検討して見て下さいね。 あ、一応補足ですが、教員免許は教員以外にも一応使えます。 自動車の運転免許を取ると原付の免許が付いて来るように、教員免許を取ると"児童指導員任用資格"と、"児童の遊びを指導する者任用資格"が付いて来ます。 これがあると、児童館の職員だったり放課後アフタースクールなどの学童保育などの職員に応募する事が出来ます。 絶対に教員以外には使えないのか?っていう質問に対しては、一応ですが使える物もゼロでは無いんですが、そこまで使えると言う物でもないですよ。 長くなりましたが一応この辺で。
>中学、高校の教師になりたいとも思っておりません。 大学1年生のうちは、教職課程を履修する人が多いのですが、 学年が上がっていくにつれ、リタイアする人が必ずといっていいほど出ます。 ☆そして・・・、 大学3年生では、「教科教育法」という科目があります。 (科目名の例) 「美術科教育法」「美術科指導論」「美術科指導法」 →この科目は、テキスト開いて先生の話をきいてれば良い というものではありません・・・。 ※まず、中学や高校の50分の美術の授業を想像し、 「自分だったら、こんな感じの授業をやってみたい!」というのを考えます。 そして、1人ずつ前にでて、 教科教育法を履修している他の学生や、 教科教育法の担当の先生が、 みんな見ている前で、 自分が考えた50分間の授業を実際にやってみて、 他の学生や担当の先生から、自分の授業を受けた感想をきく。 ・・・という科目です。 ※この宿題には、「正解」というものはありません。 そのため、手直ししようと思えば、いくらでも時間をかけることができます。 →ですから、例えば、 「教員免許なんて、いっらなーい」学生が、 バイトだ!サークルだ!飲み会だ!とバカ騒ぎしている時、 「教員免許とりたい!」学生は、 大学や町の図書館などで参考になりそうな本を探したり、 家に帰ってから、「どんな感じの授業にしようかな?」 ・・・などと、いろいろ考えなくてはいけません。 →ですから、 ・絶対、教師になりたい! ・教育に興味があって、教育について勉強したい!学びたい! ・・・という人でないと、 教職課程の学習は、続きませんが・・・。 >(美術教師になる事自体難しいようですが、 ☆文部科学省は、 「高校の授業のうち、 芸術教科については、 音楽・美術・書道・工芸のうち、 最低でも、どれか1教科の授業をすれば良い」 ・・・としています。 →そのため、例えば、 「うちの高校では、 1年生の時、全クラスで音楽の授業を行っており、 そのため、音楽の教員は、1人います。 しかし、美術や書道・工芸の授業は、一切行っていませんので、 美術や書道・工芸の教員は、いずれも、1人もいませんし、 美術や書道・工芸の教育実習の受け入れもしていません」 ・・・といったことをしている高校があっても、OK。 特に違法では、ありません。 →そのため、例えば、 「本都道府県では、高校美術教員は十分足りていますので、 今年度の高校美術教員採用試験は、実施しないことが決定しました」 ・・・という、 大変残念なことになってしまう場合も、 あります。 >実際、教師になる以外で、教職単位の使い道はどのようなものがあるのでしょうか。 ☆教員免許を持っていれば、 「児童指導員や児童の遊びを指導する者の資格を持っている人と、同じくらい、あるいは、それ以上の知識や技能がある」 ・・・とみなされますから、 教員免許のコピーを提出することで、 児童館や学童保育に勤務することができます。 →なので、 子供に関する仕事をするのなら、役立つ場合もあります。 ※あくまでも、 「教員免許を持っている ≠児童指導員の資格を持っている ≠児童の遊びを指導する者の資格を持っている」 ・・・ということになります。
教員以外の使い道はありません。 しかし 人生に無駄は無く 無駄かどうかを判断するのは 明日の貴方自身です。 制作をしない時間も 自分の無駄な時間ではありません。 どんな事でも、 どんな下らない経験でも 貴方の身になります。 資格を取るという観点より その過程で得られる事を考えてみたら如何でしょうか? 因みに私は芸大のファイン系卒業ですが 皆が教員免許の取得を頑張っていた時に 頑張ってギターを弾いておりました。 その時間すら意味の無い時間とは思っておりません。 また、私は全国でも有数の進学高校で 毎年の東大入学者は全国で五本の指に入ります。 同級生には、ウチの高校に来る必要は無かったなと 言われれましたが そんな事はありません。 むしろ、その高校に行かなかった芸大を考える事はありませんでした。 人生に意味の無い事はありません。 もっと柔軟に人生を楽しんで下さい。 若い子供と過ごす教育実習も 楽しいかも知れませんよ。 行ってないので知りませんが。
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