教えて!しごとの先生
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シンプルに質問です。

シンプルに質問です。通訳の仕事は将来なくなると思いますか? また、なくなると思った方は、あと何年ぐらいでなくなると思いますか? いろいろな意見をください。 よろしくお願いします。

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知恵袋ユーザーさん

回答(3件)

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    人工知能が発達しても、そう簡単に通訳の仕事がなくなるとは思いません。理由は、大きく分けて、3つです。 (A) 文法的な理由 (B) 意味的な理由 (C) 音声的な理由 (A)は、例えば英語の語順をどのように人工知能に学習させるかの問題です。例えば、 (1a) Do you like dogs? の dogs を what に変えて前に出すと (1b) What do you like? という疑問文を作れるということを人工知能に学習させます。すると、人工知能は、 (2a) Do you like cats and dogs? の dogs を what に変えて前に出し、 (2b) *What do you like cats and? という文をおかしな作ってしまうかもしれません。つまり、文法規則をどのように人工知能に学習させるかが非常に難しく、実際に現段階の翻訳ソフトが奇怪で意味不明な珍訳をしているように、これからも人工知能は意味を成す語順、許容される文法を実現するのは至難の業だろうと思います。 また、日本語から英語に直すときに、 (3a) ごはん、食べた? (3b) ごはん、炊けた? の2つについて、(3a) ではごはんが主語なのに対して、(3b)ではごはんが目的語です。こうしたことも、人工知能は見抜かなくてはなりません。 さらに、 (4) Time flies like an arrow. は、本来なら、flies が動詞で like が前置詞なはずですが、ハーバード大学が開発した人工知能は、なんと、訳の候補の1つに、「タイム・フライというハエは、1本の矢が好きだ」という訳を挙げたそうです。人工知能が、このような文法判断をするのは、非常に難しいと今のところ言われています。 ついでに、下ネタっぽくなりますが、 (5) I talked about a sex with her. の場合、「セックスについて彼女と話した」とも、「彼女とのセックスについて話した」とも解釈できます。これは、会話の当事者の頭の中を覗くか、文脈や状況から判断するしかなく、人工知能にとって克服するべき課題の1つになっているようです。 次のような問題もあります。例えば、一国の首相が別の国の大統領に (6) 二国間の問題を解決しよう。 と言うときに、「問題」が a problem なのか、problems なのか、the problms なのか、(some) problems なのか、どのように英訳すればよいでしょうか? これは、話者が1つしかない問題のうち1つと思っているか、いろいろあるうちの1つと思っているか、いろいろある問題のうち全部と思っているか、いろいろあるうちの部分的にいくつかと思っているかに左右されます。これを人工知能は英語にどのように訳すでしょうか? もう1つだけ例を挙げると、日本語は主語がない場合が多いという問題も生じます。 (7) ごはん、ちゃんと食べた? これは、Did you ~? のような疑問文になるでしょうか? しかし、もしかしたら、父親が母親に、子どものことを尋ねているのかもしれません。すると、Did you の you ではおかしいことになります。人工知能が、その状況、その文脈に応じた主語を補ってくれるというのは、非常に困難なことだろうと想像します。 さて、(A)の問題以上に、さらに厄介なのが(B)です。例えば、 (8a) あの店、バーゲンやってるよ。 (8b) あの店、おいしかったね。 (8c) あの店、また行こうね。 の場合、(8a)の店と(8b)の「店」に対応する英語は当然変わってきます。人工知能はこのことに対応しなければなりません。(8b)の場合は、restaurant かもしれませんが、cafe かもしれないし、ハンバーガーショップなら shop としなければなりません。(8c)に至っては、会話の本人にしか、どんな店なのかさっぱり分かりません。 ここで、先ほどの (3a) ごはん、食べた? (3b) ごはん、炊けた? に戻ります。(3a)のごはんは、breakfast、lunch、dinner、meal のどれがよいでしょうか? また、純粋に rice の意味でしょうか? 一方、(3b)は明らかに rice の意味です。人工知能は、このようなことも区別できる必要があります。 もっと例を挙げると、 (9) He threw a stone at the bank. の場合、bank が「銀行」なのか、「土手」なのかが分かりません。こうしたことも、人工知能が文脈や状況、または話者の頭の中を察することを通して区別してくれなくては困ります。 また下ネタっぽいものに戻ってしまいますが、 (10) もうやったん? という日本語は、非常に難しいです。親が子どもに宿題をやったかと尋ねているのか、特定の彼女か彼氏と性行為をしたのか尋ねているのか、相手に関係なくそもそも初体験をすませたか尋ねているかによって、英語が違ってきます。 真面目な例としては、 (11) 彼女と映画に行った。 の「彼女」が代名詞の her なのか、「恋人」を意味する my girlfriend のことかもはっきりしません。そして、 (12) It's too hot! は、真夏に汗をかきながら「暑い」と言っているのか、コーヒーを一口飲んで「熱い」と言っているのか、それも分かりません。人工知能はこのような区別ができるのかという問題があると思います。 あと、流行語について、 (13) 神ってる。 などは、昨年の流行語です。野球選手がヒーローインタビューで言えば、人間なら、人生で一度も聞いたことがない言葉でも、それを聞いて何のことかよく理解できます。人工知能にそれが可能なのだろうか、それを英語でうまい訳をつけてくれることは可能なのだろうかと疑わしく思います。 最後に、(C)の問題です。これは、音声的な問題です。1つには、日本語にも地域によってさまざまな発音があり、個人差もあるということ、そして、英語にも地域差や個人差があるということが挙げられます。 (13) どの「はし」を探しているの? 「はし」というのは、「橋」でしょうか? 「箸」でしょうか? 大阪の人の「橋」が東京の人の「箸」と同じ発音で、大阪の人の「箸」が東京の人の「橋」の発音だと言われます。すると、人工知能は、相手が大阪の日本語を喋る人間か、東京の日本語を喋る人間か、それを見極めなければ、bridge なのか chopsticks なのかも訳せないことになってしまいます。 そして、英語にも、少なくともアメリカ英語だとか、イギリス英語だとか、オーストラリア英語だとかあり、そのアメリカ英語にも西海岸英語だとか、東海岸英語だとか、南部英語だとか、黒人英語だとかあり、イギリスにもスコットランドの英語だとか、どこかの村の英語だとか、上流階級の英語だとか、労働者階級の英語だとか、いろいろあり、発音が全然違います。さらに、英語であれ日本語であれ、方言だけでなく、女子高生言葉だとか、オネエ言葉だとか、幼児語だとか、いろいろあり、発音だけでなく、単語や言い回しまで違い、ふつうの単語に全然違う意味を持たせたりしています。 そこへ、さらに英語の場合、シンガポール英語だとか、インド英語だとか、いろいろあります。また、世界語としての英語を考えると、東南アジアの人が話す英語だとか、アラブの人が話す英語だとか、中国の人が話す英語だとか、どれもなかなか訛りが強くて、日本人の耳には、もはや英語かどうかすら分からないレベルになってきたりします。さて、人工知能は、そのような音声まで、きちんと英語として判別し、意味を取れるのだろうかと、これも疑わしいと思います。 いろいろ書きました。人工知能が通訳の仕事を奪うためには、少なくとも上で挙げた問題をすべて克服できなければならないと思います。しかし、これらの問題は、どれも一筋縄でいくものではなく、中には、目の前の状況を見て判断したり、文脈や話者の気持ちを考慮に入れたりしなければならないものも含んでいます。 しかも、上で挙げた例は、ほとんど日常の簡単なレベルでの会話の話です。実際の言語使用というのは、そんな基礎的なことばかりでなく、もっと高尚なことについて、複雑で込み入った内容のことも扱います。また、少しの言葉遣いの違いが誤解を生み、金額的な損失や戦争などで人の命に関わるようなことにまでつながったりもするわけです。そして、通訳という仕事が対象にするのは、現在も将来も、日常の簡単なことというより、より専門的な分野になるだろうと思います。 会話の基礎的なことでさえ人工知能がまともに翻訳できていない今の状況を考えると、それより複雑なことを人工知能などの機械に行わせることができるのだろうかと思います。そして、仮にできたとしても、今はまだまだそれができる段階にないようなので、何十年、何百年を要するだろうと考えます。 以上、よかったら参考にしてください。

  • 言葉は生き物ですから、自動翻訳が発展しても、その言葉の文化や背景、微妙なニュアンスを理解した翻訳は無理ではないかと思います。ほかにも、行ってはいけないことを省略するとか、少し補てんするとか、そういった機転を回すのも機械では難しいでしよう。本当の通訳の仕事はまだまだそう簡単には無くならないように思いますけどね。

    なるほど:1

  • 英語、フランス語、ドイツ語、中国語、韓国語、・・・。 何か国語も使えたら、 通訳の仕事は、引手あまたですね。

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