興信所の仕事について

Question

興信所の仕事について興信所で働こうか迷っています。

知り合いからの紹介で興信所の捜査の仕事を紹介されました。

私の探偵とかのイメージは、後をつけたり、聞き取り調査をしたりというイメージです。
ただ、張り込みとかになると結構肉体的にしんどいかなと思っています…

ただ、興信所は探偵とかとは違ってデスクワークが多いイメージなんですが、実際のところどうなんでしょうか？
お給料は成果報酬らしいです。
探偵は70%が浮気調査と聞きましたが、興信所は信用調査なので尾行や張り込みはないイメージでいいんですかね？

Answer 1

興信所と探偵は同じ意味です。
言葉の意味としては多少違いがあったとしても、
職業としての区別はありません。
というか、仕事を絞っていては食っていけないので
何でも屋さんという感じですね。
引越の手伝い等をしている事務所もあるくらいです。

ちょっと調べればすぐに見つかるような有名所以外は
自力で集客できないので基本的に下請けとなります。
探偵業者がするのは基本的に張り込みと尾行です。
尾行も専門的な知識と技術が必要ですが、
訓練する余裕のある探偵業者なんて大手でも存在しないので
基本的に行き当たりばったりですね。
聞き込みは現在ではほとんどしません。
そのような不審人物が現れたらすぐに大騒ぎになってしまうので、
聞き込みなんてとてもできません。
バレない内の調査は違法ではありませんが、
バレてからの調査はつきまとい行為として犯罪となります。

イメージとして興信所的な仕事というのはほとんど存在しません。
戸籍等を調べるのは下請けの情報屋で、
事務所は上がってきた情報を転売するだけです。
報告書を書くだけですから小一時間とかかりません。
報告書を書くだけまだマシな業者で、
上がってきた資料をそのまま渡すことも多いです。
戸籍の入手等は違法行為であり、
探偵自身は行いたくない仕事です。
頻繁に繰り返しているとするに捕まります。
その手の情報は下請けの違法情報屋から買います。
逆に言うと、
下請け業者に入ってしまうと
元請けから違法行為を押し付けられることになります。

探偵には何ら特別な権限は存在せず、
法律に問題のない範囲でしか行動することを許されませんが、
実際問題として、
住居侵入、窃盗、書類や情報の違法な入手
等は避けては通れません。
そもそも、そういう情報がほしいから依頼してくるわけですしね。
当然バレれば逮捕されます。
また、事務所がお取り潰しになります。

探偵は所詮使い捨ての犯罪下請け業ですので、
営業停止になれば名義を変えて次々作り直すしかないですし、
看板が一つだけでは客も集まらないので
幾つもの名前で同じ業種の事務所を立ち上げていることが普通です。

探偵の依頼は
浮気調査や不正調査が基本です。
身辺の調査は先に述べたように基本下請けの情報頼みです。
不正調査と言っても
尾行して尻尾を掴める類のものに限ります。
しかし、不成調査の依頼はかなり信頼のある事務所でなければ
普通は来ません。
また、失敗したときのリスクは大きく、
不正が立件できなくなったり、
調査員が逮捕されたりすることも多く、
依頼主にも探偵にもリスクが大きすぎて受けることは少ないです。
浮気調査は尾行をして現場の写真をおさめる仕事です。
これが８～９割以上でしょう。

浮気調査はそもそもくだらない調査ですが、
やっかいなのはストーカー目的であったり、
嫌がらせ行為の材料にすることが目的の依頼ですね。
当然違法行為であり、探偵業法でも禁止されているのですが、
相手の弱みを探したいという時点でお察しくださいです。

財政面で断れないという事が多いですが、
基本的に下の方の業者ほど客の質がどんどん下がり、
違法性が上がってきます。
ヤクザ直営の調査会社はもちろん、
普通の調査会社でも客は怖い人が多いので
関わってもロクなことはありません。
というか普通の人は探偵となんて関わりません。

よっぽど犯罪が好きな人や、
自分のやってることについて正義に無頓着な人でなければ
続きません。
入社して最初に驚くのは
あまりにも非常識なものの考え方でしょう。
ついでにいうと、数日先の事まで考えてる人間では務まりません。

離職率が高いなんてレベルの業種じゃないですし、
一度この業界に入ってしまうと次が大変です。
探偵の職歴より無職の方がよっぽどマシです。

ちなみに給与は
月１０万以下からめちゃめちゃ多くて３０万程度でしょう。
短い期間の割にはちょっと良い収入になる事務所も多いですが、
てっぺんは低いです。
成功報酬、出来高払いの事務所は
月給換算すると比較的低くなります。
そもそも依頼がそんなにあるわけないですからね。
兼業するのが基本です。