解決済み
国立獣医の場合、世間知らずというよりも我が道を行くって感じですかね。 国立獣医上位合格組は、同じ大学の医学部医学科を狙える学力がありながらも獣医学科に入学します。 獣医しか考えてないので受験生は各都道府県トップ進学校の浪人生たちが多いのも特徴です。 一般入試の現役合格率が概ね2割程度、学年の推薦入試組含めて1/3程度しか現役生がいません。 まぁ儲かりはしないけど、食うには困らないだろう程度しか考えていません。 逆に人のお医者さんは無理~って感じですが、動物の糞とかは平気です。 当然ですが動物好きが集まります。 一般的に男子は卒業後の収入も含めたステータスを考える傾向にありますので、あまり社会的なステータスを気にしない女子の学生の割合が医学科に比べると多いです。 国公立全体で50%強が女子です。 医学科ほどではありませんが国立の場合、他の学部と学費は同額なので私立と比べてコスパ良いよね~なんて言ってます。 医学科までいくとそうは参りませんが、医学科よりやや低い難易度の獣医学科は比較的(特に現役合格組は)死ぬほど勉強して入ったーとまで感じていない学生が多いので、そのあたりも就職後の待遇を気にしない要因かも知れません。
獣医学科生は確かに偏差値と社会的待遇がアンバランスです。ただ、国家資格なので就職で他の農学系大学に負けることは少ないです。また国家公務員獣医師や産業獣医師は不足しているため就職先が多いです。 昔と違って今の受験生が求めるのはとにかく資格職です。 バブル以前は、理・工・建築学部や法・商・経済学部などに進学し一攫千金を狙う人が多かったみたいです。また、医師やその他サービス系に就職するより、就職率もお給料も良く、資格を取りに行く必要は無かったようです。 しかし、バブル崩壊後の日本の状況は一変します。就職氷河期です。多くの企業が、コスト削減のためリストラや給料を減らしたり、採用数を減らしました。必要なのは短期間で成果のでる質のいい学生だけになったわけです。極端な話、東大や京大を出たところで質の悪い学生は社会に不必要なんです。 そのため、受験生は将来の就職を考えて、国家公務員になるか医師、歯科医、薬剤師、看護師などの資格職を取りに行くかの選択になり、理系の医療系偏差値が高く、文系の偏差値が低くなる、理高文低と言う状況が生まれした。 医学科の偏差値が国公立・私立関係なく高くなったのも社会的背景が影響しているわけです。最近では、看護大まで増えてきています。 補足説明 薬学科と歯学科の偏差値は昔ほど高くはなっていません。大学を増やしすぎたせいです。また、薬学科は6年制になったとき一気に人気が落ちました。とはいっても、現在でも薬学科の倍率は5倍くらいあります。文系の資格職でもある法学部も増やしすぎです。医学科は資格狙い等を入れないため面接という試験を導入して対応しています。 獣医師も資格職です。ただ現在、国会で議論になってる岡山理科大獣医学科新設について、これ以上獣医学科を増やすと獣医師の質の低下が心配されます。また、倍率・偏差値は高くなると思いますが、現在の獣医16大学より遥かにレベルの低い講義になり国家試験の合格が危うくなりそうです。はっきり言って、現在の日本は既存の獣医大学だけで国を支えれるだけの獣医師は確実にいます。現に、小動物獣医師(街の動物病院)は飽和状態です。これ以上増やすと、次は獣医師同士で就職難になり、待遇がアンバランスになると思われます。 岡山理科大の獣医学科新設は国家戦略でもなく、明らかに馬鹿げた行為で、日本の農学教育の衰退への一歩です。
なるほど:8
そもそも大学というのは学問の府であって就職あっせん業ではありません。その学問を学びたいというものが多ければ偏差値は上がり、その学問を学びたいというものが少なければ倍率が維持できず当然偏差値も変わります。 >待遇のわりに偏差値高すぎる 上記原則を考えれば 待遇と偏差値が連動して当然と考えること自体が誤りです。
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