解決済み
アニメーターには専門卒も美大卒もいますけど、 別にそれが「必要」って訳ではないですよ。 卒業しないとアニメーターになれないわけではないです。 なにか大きく勘違いされているようですが、例えば一般職 一般の職業であれば「高卒」と「大卒」が進路希望で競い合えば 「学歴」を持つ「大卒」のほうが有利です。それが頭にあって勘違いしているかもしれませんが、アニメーターにはそれが適用されません。 中卒と大卒が競ったとしても中卒のほうが画力が上なら中卒が採用されます。 純粋な画力による判断しかされず、そこには学歴云々の判断はありません。 【どんなに高い学費を支払って大卒の学歴を得てもアニメーターの就職には有利にしてもらえず関係ないんです。】 第一、「直で就職するには不安なので」を理由にして美大に行ってどうしようというのですか。美大はアニメーターの勉強をする場所ではなく、画力に関しては美大予備校で学びます。美大では美術の教師になるような勉強をするとこです。無駄足です。その後にスタジオの試験を受けて合格したら 「状況的には何ひとつアニメーターの事を無知のまま就職した状況」になるわけで、直でスタジオの試験を受けるのと何が違うのですか? それから例えば大学の学費を奨学金で払ってまで行くとします。アニメーターの給料はしばらくは月収10万いきませんよ? 奨学金とは借金のことです。どうやってそれを払うのですか? 私はアニメーター歴20年近くになりますが、今まで一度も「大学へ行っておけばよかった・・」とか思ったことは無いし、大学へ行った人が優遇されてる所を見たこともありません。 はっきり言って一生をアニメーターとして過ごす人にとっては、大学へ行ったことで優遇されたり、有利になることなんて一度も無いんですよ。 美大予備校でデッサンを本格的に教えてもらうとかは武器にはなるでしょうけどね。「美大そのもの」には価値はあまり無いかと。 大学へ行って有利になる事とはただ一点 「アニメーターの道をあきらめた場合は大卒の学歴が転職に有利」という事だけです。 ・アニメーターの給料が少なくても関係ない程、親がお金持ち ・アニメーターの道を実は悩んでいて、辞めるかもしれないと思ってる この2つがあるならば、大学を選ぶとよいかと思います。 アニメーターの道をあきらめていざ転職となったら専門卒では不利です。 なのでどうしても大学を選びたいのであれば転職を見越した大学選びをするのもよいかと思います。 専門学校が批判されるのは 専門学校とは、ある年齢以上でお金さえ払えば誰でも生徒になれるからです。 なので真面目に目指している人に混じって、全然無知で描けない人も入ってきます。 たとえば美大ですが、入学の為には厳しいデッサンの試験があります。 つまり合格者は全員その厳しいデッサンの試験の合格者な訳で、クラス内は皆デッサンはできるし、描ける前提の授業なわけです。 一方専門学校というのは、規定の年齢以上でお金さえ払えば誰でもなので、すごく下手な人だって来るんです。 そういう人達にも教える授業。つまり基礎です。基本からです。 数学者を育てるのに1+1から教えるような授業なわけです。 そういう人にも平等に教えるので、描けるの前提で教えるわけではないんです。 それが「教えることはレベルが低い」と言われるような所以です。 アニメーターの専門学校で検索するとかなり否定的な意見ばっかりが目立ちます。内容は「教えてもらう内容なんて一週間程度で覚えるよww」とか「たいしたことは教えてくれない、お金の無駄」などです。 じゃあその【たいしたことない内容とは何か】なのですが 私が知る限りでは、動画マンの基礎技術がメインになります。 ・アニメーターとしての心得などなど ・アニメ制作用語 ・デッサン ・撮影知識と用語 ・クリンナップ技術 ・線割り ・振り向き中割り ・歩き、走りの中割り ・なびきの中割り などなど・・ 2年の授業時間があっても、一日の時間は短いので基本は 【動画マンとしての即戦力としてすぐ送り出せる為の授業】です というか私が行った専門学校はそれでした。 アニメーションのスタジオは大手のそれなりの所では新人の教育もしっかりしていて、1カ月とか2か月単位で研修したりするんですが、下請けスタジオではそれも難しいので、一週間とかですぐに本番の仕事に入ることになります。 すなわち 「新人研修は専門学校任せ」 ということなのです。なので、専門学校のアニメーター科というのは 動画としての即戦力を作る授業がメインなんです。 実際問題下請けスタジオのいくつかは専門学校卒しか採用しなかったり まぁスタジオ側と専門学校側の癒着的なものがあって優先的に採用されることがあったりなかったり・・・。 で、現場での動画の研修は一週間で終わるとこもあるわけで、教えてもらうことはそれということもあり、「一週間で覚える」なんて書き込みもあるわけです。 実際努力すればがんばって個人で覚えられることではあるので、あながち間違いではなく、行かなくても別に就職できるので専門学校無駄とも言えます。 でもまぁ本来1週間でなんてふつうは覚えられませんよw 1週間で全部を『完全に』覚えられるのは余程の秀才、天才だけです。 ちゃんと覚えようとすれば教わるだけのことはまぁあります。集中して授業受けなければ無駄に2年過ごしてしまいますけどね。 いずれにせよアニメーターの仕事というのは学歴もいらないので、高卒から直接スタジオ受験してもいいわけで、「それでは不安なので少し現場のことを学びたい」という人の為の所が専門学校なのです。ちゃんと真面目に授業受けてスタジオに合格すればとりあえず「研修を受けてきた新人」という状態になれます。 それから専門学校というものの一番の利点は 業界に「クラスメイト」という友人知人が最初からできることです。 業界に入って自分のスタジオの状況がわかってきてからクラスメイト達と話し合えば、現在の仕事で自分は安く働かされてるとか、あそこの仕事はいいとか こういう主張はしてもいいんだとか、他の状況と比べることができるはずです。 自分が行けなかったスタジオの好きなアニメーターさんが描いたキャラ表や設定を、そこに行けた友人に頼んでこっそりコピーしてもらったりとか 原画をやるようになってから、おもしろそうな仕事をやってると聞いて仕事を紹介してもらったり、逆に友人に仕事を紹介したりすることもできるはずです。 こういう横の繋がりが最初からできるのが専門学校の利点なので 専門学校のメインは仲間を多く作ることになるかなと思います。 実際問題、現在のアニメーターのほとんどは専門学校の卒業生です。 直で就職するのは不安なんですよね? 逆にそういう人向けなのが専門学校なんですよ? 描けるし自信あるなら直でスタジオ就職を狙えばいいんですから。 ただ、美大のほうにも書きましたが、専門学校を出るからには アニメーターの道をあきらめて転職するとなったら美大のような潰しはききませんよ。それは覚悟してください。 なにか質問はありますか?
なるほど:7
今が何年生なのかわからないんですが、美大に行くにしても受験があると思うんですけど受かるくらいのデッサンはできるのですか? 進学ではなく直に就職って言う選択肢はないんですか?
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