解決済み
私は将来、通訳者になりたいのですが、最近は技術の発達で通訳の機械やスマホの通訳アプリまであり、そのうち通訳者がいらなくなりますか?また、いらなくなる時代はずっと先の話ですか?それとも近い未来の話ですか?
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通訳やってますが、当分の間(軽く数十年)は通訳という仕事はなくならないでしょうね。 言語は生き物です。 どれだけ技術が発達して優れたプログラムが開発されても、人間の脳内のことまでは把握できません。また、発言者の言葉を通訳が理解するように解くことも容易ではありません。 Aさんがいう『前向きに検討します』とBさんのいう『前向きに検討します』を訳す場合、AさんとBさんの発言が真逆であることをどうやって把握できるでしょうか? Aさんは本当に気に入ったので嬉々とした表情で「前向きに検討します!」と言ったが、Bさんは渋々と言った感じで苦笑しながら「前向きに検討します・・・」と語尾に覇気もなかったら? あなたはAさんとBさんの発言をそのまま「前向きに検討します」と訳しますか? アプリや機械ならそのまま訳してしまうでしょうね。 しかし、現場にいる通訳は『言語』だけを訳すのではなく『発言者の意図を汲み取る』という作業もしているんです。AさんとBさんの表情や言い方、声が元気か否か、など『本当はどういう意味だろうか?』と点も踏まえて訳しています。 機械にはその区別がつけられませんので、誤訳する可能性が非常に高く、それでは直訳してるにすぎないので【人間にはかなわない】ですね。 【ヤバイ】という単語一つ取っても簡単にわかります。 プラスな意味で言ったのかマイナスな意味で言ったのか、『美味すぎてヤバイ!』と『この廃墟はマジでヤバイ!』・・・何通りも意味がありますよね? 日本語は他の言語と比べると実に曖昧です。 日本人は無意識なんですが、こちらアメリカに来られて気付かれる方が多い。 誰が誰に、何を、いつ、どこで、など5W2Hがすっぽり抜けても会話ができる言語です。これは、英語では不可能、文法上おかしくなります。 『今度の作業は宜しくお願いします』(今度とはいつ?作業とは何?) 『週末の設備点検作業の手配、宜しくお願いします』(うちがやるのか?そちらがやるのか?) 『週末の設備点検作業で入れる外部業者の手配を宜しくお願いします』という意味でした。 最初からそれを言え!って話ですが、日本人は『今度の作業は宜しくお願いします』だけで通じると思っているらしいです・・・
なるほど:2
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