私が勤める物流会社では、40代後半(48歳くらい)で契約社員として入社して、52歳で通関士を取得した女性正社員がいます。 全科目受験で52歳合格は、なかなかいないのではと思いましたね。 専門学校卒で、あれこれ転職してきたようですが、輸出入に関する仕事はしてきたようです。 私が勤めている会社は、従業員数1,500名程ですが、当時、国立大卒の新卒者も2名受験しましたが、合格したのは、その50代の女性のみでした。 必死でやれば出来るということですね。 営業の経験は関係ありませんよ。 倉庫業、運送業、海運業で、千名以上の従業員がいるような会社では、既存の取引先から通関業務を依頼されて、仕事は自然と入ってきます。 通関業務の手続きに従事する人に営業などはさせません。 専門職なので、一日中英文で書かれた書類と格闘しています。事務職です。 取引先へ書類を持って行ったりはしますよ。 国内輸送をする=海外からの輸入品=通関業務ができる倉庫会社、運送会社、海運会社に仕事が入ってきますので。 通関士の有資格者は社内でも重宝されています。 私は、支店の経理職兼総務職ですが、「通関士も硬い(安定)した仕事だな」と感じています。 ある程度の規模のある物流会社となると、意外と資格も重要視されます。 中途入社で勤めて7年目ですが、物流会社ですので、車両台数によって一定数の有資格者設置が義務づけられている運行管理者(貨物)と50名以上が勤めている場合、その従業員数によって有資格者(数)を設置しないといけない第一種衛生管理者という2つの国家資格は、入社後に必須ということで取得しました。 通関士を活用できる会社に入ると、そこは物流関係の会社なると思いますので、入社後に取得させられると思います。 正社員は全員取得しています。私も取得済です。 ですので、通関士の正社員は、通関士+運行管理者(貨物)+第一種衛生管理者の最低3つの国家資格は所持しています。 やはり生活を安定させるためには、「何を技・技能・手に職」にするか。これが大事ですね。 世知辛い世の中ですので、普通に生活して生きるだけでも大変な時代です。 勤労関係の業務をしている女性正社員は、十数名、社会保険労務士の資格を習得しています。通関士の有資格者もそうですが、みなさん「今のポジション(席)を守る」ために必死です。 特に女性は、契約社員から正社員になるために、通関士や社労士を取得して、会社側に「できる人材」としてアピールしています。 私は、男ですが、前職時代は8年半大手不動産会社で営業マンをしていました。 宅建(今年4月から宅地建物取引士)、管理業務主任者という2つの国家資格と、日商簿記2級、全経簿記1級、建設業経理士2級、損害保険募集人資格などを取得して法律知識と数字を武器に売買担当として働いていました。 営業=ノルマに追われる 営業=お客様の気持ちに左右される 営業=成約まで至っても、お客様がローンが通らない など、色々なことで成績も左右されますので、地道で硬い経理職へ転職しました。通関士を取得して事務系専門職に就いている中途採用の方も、やはり他業種で同じような経験をされて、「事務。その中でも通関士にしよう。通関業務に就こう」と的を絞って職業を選んだ人も多いです。 ただ、通関業務のポジションも経理職や総務職その他事務系の仕事は、とても狭き門です。 私も1年8ヶ月間は、3ヶ月更新の契約社員でした。 まともな会社(優良企業と言われる)に入ろうとすると、年齢不問、未経験者歓迎のような求人募集とは違いますね。 ですので、契約社員のとき、私は税理士試験科目の簿記論と財務諸表論、そして、先ほど挙げた、運行管理者(貨物)と第一種衛生管理者を取得してアピールして、事務系正社員になりました。 まともな会社に入りますと、資格も生きてきます。 簿記資格:経理職として簿記知識を活用 宅建:免許登録済。総務職兼任で今も資格を活用。事務所・倉庫等の賃貸借契約書を作成・締結 損保:車両やフォークリフト、建物等の保険手続き業務で知識を活用 運行管理者(貨物):陸運局へ届出登録済 第一種衛生管理者:地元の労働基準監督署へ会社側が有資格者として届出登録済。 甲種防火管理者とボイラー取扱技能者(作業主任者):消防署に届出 など 過去、そして中途入社後に、取得した資格もある程度使っています。 資格手当てももらっています。 事務系は通関士くらい専門職でないと、何でもできないと生き残るのも大変です。 私も通関士には興味を持っています。国際部で経理をしたいとなると、通関士もあれば、尚、自分に価値を付けられるからです。私の会社の国際部は、とてもゆったりと優雅?に仕事をしていて羨ましいもので。 なかなか「良い会社」というものに巡りあうことこそ大変ですが、通関士を持っていれば、良い待遇、安定した会社に出会える確率も高くなると思いますよ。
なるほど:4
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